01話 異世界来ちゃった。
日本に住む30歳の男、雨霧 空は子供の頃はYoutuberになりたいといっていたが、結局Youtuberを目指すと言って20年、なんの職業にもつかないまま、引きこもりニートになってしまった。
そんなあるひ、いつも通り朝起きるとそこは異世界だった!そこは地球とは違って文明はあまり発達していなかったが、魔法を使ったり、ドラゴンがいたりと、いろいろとおかしな世界だった。その世界で空は、タピルという男に会った。見た目は人間に近く言語も通じたが、手に持っていたスマホに興味をもっていた。怪しさはなかったので一緒にスマホでYoutubeを見ていた。一緒に見ているうちに仲がよくなり、異世界のことなどもいろいろ教えてもらった。その日は疲れてすぐに寝てしまった。そして目が覚めると、そこは地球だった。そこでふたりでYouTuberを目指すことに…
俺は雨霧 空。小学校の頃自分の夢を紹介するという授業があった。そこでみんなはサッカー選手や芸能人など、ごく普通の夢だった、そんななか俺だけ、YouTuberになりたいといった。するとみんなは「なれるわけないだろ」などと自分の夢を否定されてしまい。YouTuberになる気をなくしてしまった。しかしそのあと中学生になっても夢がなかったのでとりあえずYouTuberと書いていたが、誰からも声をかけられず。友達はできなかった。高校生になっても同じだった。そんな生活を30年も続けて、結局YouTuberではなく。引きこもりニートになってしまった。しかし、YouTuberになりたいといっていたあの頃を思いだし、動画を投稿してみた。
「マネークラフト#1 大事件発生!!??」
しかし編集をする技術もなくクソ動画だった。一週間たっても12回再生ほどで、想像していたYouTuberとはかけはなれていた。
「俺の想像していたYouTuberとは違うじゃないか…もっとすぐに10万回再生とかいって
一年くらいで50万人とか行くかともってた…」そして彼はYouTuberになることを諦めかけており、もう一生ニートでいいかと思っていた…
しかし彼の人生を変える出来事が起きた。
それは突然だった。
あさ目が覚めるといつもの天井とゴミだらけの床ではない。
天井はなく、ゴミとは真逆のキレイな緑が広がっていた。
「こっ、ここはどこだ!?」
かなり焦っていたが最初は夢だとしか思っていなかった。
しかし痛みも感じるし夢の中でこれが夢だなんてきづけたことはない。
「これはよくある異世界転生ってやつか???」
かなり焦っていたが、歩いているうちに少しづつ落ち着いてきた。
しかしだんだん空が暗くなってきた。
「このままじゃ野宿することになる、もしかしたら異世界だしドラゴンとはゴブリンに寝てるところを狙われて殺されてしまうかもしれない、急いで雨風しのげるところにいかないと、、、!」
そう焦っていると、地平線の向こうから町のようなものが見えてきた、
「あれは町じゃないか!?」
急いでその町に向かっていたがその途中で思った
「もしいま町に入ったら異世界人扱いされて殺されてしまうかもしれない、いや殺される」
そうおもいコッソリと町に侵入することにした。
「ばれたら終わりだ、、、でもどんな姿なんだろうか」
そうドキドキしながら町に近づいていると
「キャー!!!!」「きゃあああ!」
そう、異世界の住人と鉢合わせしてしまったのだ。
しかし想像していた異世界人とは違ってとても人間に似ていた。しかも襲ってくるどころか向こうもこちら以上に驚いている。しかも向こうの異世界人はなぜかこちらに命乞いをしているようにも見える。
「そんなにやばいやつに見えるかな?顔?」
「あのー、こんにちはー」
「あなた誰ですか?というか、何ですかその服装」
こっちの世界ではこの服装は変らしい。
「というか何で日本語がわかるんですか??」
「そりゃあ、翻訳魔法を常に発動させてるからですよ。魔法習ってないんですか?どんだけバカなんですか??」
(翻訳魔法??やっぱりここは異世界なんだな。)
どうやらこの世界には翻訳魔法という言語を理解できる魔法があるらしい。
「すみません、実は・・」
と、転生したことを説明した
「ああ、そうなんですね、、、、」
なんだか信じていないというか気を使っているというか、とにかくヤバいやつという認識をされていることだけはわかる。
そんな話をしている間にもう夜になってしまいそうだった。
「とりあえずぼくの家に来てくださいよ、死にますよ?」
「泊めてくれるんですか!?めっちゃ優しいっすね!」
空はその異世界人の言葉を信じて家にとめてもらった。
「きみの名前は何?」
「ぼく、タピルって言います」
一瞬タピオカのことが頭に浮かんだ。
「へえ、いい名前、、、です、ねぇ。」
お互い気まずい感じになっていたとき、
「その手に持ってる板は何なんですか??」
「これはスマホだよ、僕の世界の便利な機械だよん」
「まだその設定守ってるんですか??もういいですよ、ばれてますから」
やっぱり向はこっちが転生して来たということを信じていないようだった。
(じゃあ電源を付けて驚かしてやろう、、、)
「じゃーーん、これで信じてくれるだろう!」
「、、、いや魔法じゃないんですかこれ、」
そうだった、この世界には魔法がある、完全に忘れていた。
「でもこれで誰がアップロードした動画が見れるんだぜ!」
「なにそれ?MiirUのこと?」
「なにそれ、ちょっと見してくれね?」
するとタピルのてのあたりにスクリーンのようなものが出てきた。
(これも魔法か、、、すげぇ)
そのスクリーンにはYouTubeに似たサイトが映っていた。
しかしその内容は、
{ゴブリン倒します#2}
{新しい魔法、見て}
{治癒魔法のやり方}
あまり面白いものはなかった。
なのでこっちのせかいのYouTubeを見せてやった。
「なんだこれは!このシュワシュワしてる黒い液体はなんだ??」
「なんだこれ!」
「もしかしてお前、ほんとうに転生して来たの???」
「そういってるじゃねえか」
やっと彼も信じてくれたようだった。
「つーかこれMiirUよりも全然面白れー!」
彼はYouTubeを気に入ってくれたようだった。
そうして彼とは少しなかよくなり、そのまま夜になり、彼の家で寝た。
床にはゴミが散乱しており、あまり寝転がりたくはなかったが、自分の部屋よりはマシだったのですぐに眠ってしまった。
そして朝が来た。
目が覚めたら、いつもの天井で、昨日寝たタピルの部屋よりもゴミが落ちており、
「あれ??たしか異世界にいたはずじゃ、、」
なんと地球の自分の家に戻っていたのだった。
「なんだ、夢かよ。まあスマホでもいじるか、ってあれ?」
ベットの上にはスマホがなかった。
すると動画も見ているような音がきこえてくる、
「え!?」
なんとタピルまでこっちの世界にきていたのだった。しかしYouTubeに夢中で気づいていなかった。
「おいタピル!」
「なにー?」
「お前何でここにいるんだよ」
するとタピルは周りを見渡し、ようやく気が付いたようだった。
「おい!ここどこだよ!」
「たぶんお前転生したんだよ。」
タピルはパニックになっていた。
しかしタピルは急に落ち着いた。
(どうしたんだ?)
と思ったら急に
「これってもしかしてコーラ!?」
「そ、そうだけど何?」
「マジか!!」
そういうと彼は空のスマホで勝手に動画をとりながら、
「コーラ振ってみた!!!!!」
そう叫ぶとコーラを思いっきりふった。
「おい何してんだよお前!!」
タピルに起こったがかれは言葉が耳に入っていなかったようだ。
すると、かれは蓋を開け、コーラが吹き出してしまい、部屋がコーラまみれになってしまった。
「おい!!!!なにしとん!!!!」
するとかれは動画を終了した。
「これ!!ようつーべに投稿していいっしょ!!??」
「え?」
俺は怒りに満ち溢れていたが、いい考えが浮かび怒りは収まった。
(この動画なら多バズリするかもしれない!!)
「おいタピル!!」
かれの肩を掴み揺らしながら言った。
「一緒にグループ系のYouTuberやらないか!?」
するとタピルは悩むそぶりも見せず
「やろ!やろ!俺もユーチューバーなりたかったんだよ!」
俺とタピルは二人でグループYoutuberをすることを約束し、早速動画を投稿した。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
彼らの動画はバズってくれるのだろうか、、、!?
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