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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

俺らって友達だよな

初投稿です。よろしくお願いします。


「おれらってもうともだちだよな!」

「うん!」

笑う君。幼稚園。颯太と出会った日。


「俺らって友達だよな」

「何言ってんだよ、親友だろ」

嬉しそうに笑う君。小学生で初めてした喧嘩と仲直り。


「俺らって友達だよなぁ、アイスくらい奢ってくれよ」

「バーカ、そんくらい自分で買え」

揶揄うように笑う君。蝉の声響く中学校の夏休み。


「なあ俺らって、友達だよな」

「当たり前だろ。俺たちが友達じゃなかったら誰が友達なんだよ」

それを聞いてにっこりと笑う君。高校の部活の帰り道。夕日に照らされたその笑顔は今まで見たどんな顔よりも綺麗だった。




翌日、颯太は自殺した。飛び込みだったらしい。


君が死んでも、空は残酷なほど青く、蝉はいつも通り鳴いていた。


今でも夏になるとその笑顔が頭から離れない。


君にとっては友達の一人でも、俺には君しかいなかったんだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 寂しい……。 これはつらく悲しいですね。
[良い点] これが初投稿ですか。 私のような文才の無い読専にとっては羨望しかありませんね。謳うようなフレーズの使い方がお上手だなと。 詞か詩の流儀なのかなぁ。 [一言] 私感なんですが『友達』でも『親…
[良い点] 颯太と主人公のやりとりがとても自然で感動的でした。颯太の自殺の理由が明かされないので色々と想像してい舞います。こんなに仲良かったのに、相談もされず死なれてしまっては切なくてたまりませんね。…
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