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【連載版】出戻り転生傭兵の俺のモットーは『やられたらやり返しすぎる』です  作者: 楽市
番外編 タクマとシイナのお茶濁しRADIO
213/601

第200話 タクマとシイナのお茶濁しRADIO/3

 ――宙色市内『異階』スタジオ。


 シイナ:タクマさん、大変です。


 タクマ:お、おう、どうした。そんな深刻な顔して。


 シイナ:実はですね……。あ、心の準備必須です。あと、心のドラムロールも。


 タクマ:ドルルルルルルルルルルルルルルルル――、


 シイナ:え、うまッ! ドラムロールの口真似、うまいですねぇ!?


 タクマ:ルルルルルルルルルルルルルルルルル――、


 シイナ:あ、待って、待ってください! な、何か焦る。焦るんですけど、これ!


 タクマ:ルルルルルルルルルルルルルルルルル――、ドゥン!


 シイナ:もう言わなきゃダメなやつです!? え、あ~、今回で200話です!


 タクマ:え、何が?


 シイナ:だから、このお話がですよ! 話数が今回で200に達したんです!


 タクマ:あれ、結構前にいってなかったか、200。


 シイナ:それは通算でしょ? ○.5話とか、○.75話とか含めた。


 タクマ:ああ、そっちじゃなく、第○○話の○○が今回で200――、え?


 シイナ:…………。(真顔)


 タクマ:あのさ、シイナさ。(同じく真顔)


 シイナ:はい、タクマさん。


 タクマ:……いいのか? この時間稼ぎ企画が記念すべき200話で、いいのか?


 シイナ:いいワケないじゃないですか。でも、今回で200話なんです……。


 タクマ:ものすごい沈痛な面持ちになってるじゃん……。


 シイナ:ここまでの沈痛さは、推しVのライブのチケット入手失敗時以来です。


 タクマ:…………。


 シイナ:あ~、もぉ~、そんなむくれないでくださいよぉ~、可愛いなぁ。


 タクマ:うるせぇ、一転してニコニコすんな! むくれてねぇし!


 シイナ:アハハハハ。ちなみにそのVは女性Vですよ~。


 タクマ:そっか。


 シイナ:あ、今、あからさまにホッとしましたね~! タクマさんったら~!


 タクマ:うっせ、うっせ! それより進行しろよ、進行をよ!


 シイナ:はいはい、わかってますよ~。(みょんみょん電波受信中)


 シイナ:それでは『お茶濁しRADIO』第3回、始まりま~す!


 タクマ:もう、シイナが電波を受信してる光景にも慣れたな、俺……。



  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



 シイナ:はい、それでは『お茶濁しRADIO』、早くも第3回ですね!


 タクマ:そりゃあ1日複数回更新してりゃあ早ェだろ、色々。


 シイナ:はいそこ、情緒のないことを言わない。どうも~、シイナで~す。


 タクマ:どうして今、叱られた? おいっす、タクマだぜ~。


 シイナ:それでですね、タクマさん……。


 タクマ:どうした、またそんな深刻そうなツラして。200話なのはわかったぞ。


 シイナ:いえ、そうではなくてですね。……来ちゃいました。


 タクマ:借家の家賃の支払い日か? あれ、こないだ振り込んでなかったっけ。


 シイナ:はい、それは私が――、じゃなくて。違う。ちーがーいーまーすー!


 タクマ:あれ、違ったか。じゃあ、何が来たんだよ?


 シイナ:お便りです。


 タクマ:ああ、お便り代わりに使えそうな感想をまた見繕ってきたのか。


 シイナ:お便りです。


 タクマ:だから感想――、え、そうじゃなくて?


 シイナ:はい、お便りです。


 タクマ:来たのか!? マジで、お便りが!


 シイナ:来ちゃいました~! ありがとうございます~!

     と、いうことで今回一発目はそちらを読ませていただきます!


 タクマ:うお~、マジか。絶対来ないと思ってた……。来るモンだなぁ~。


 シイナ:読者サンも楽しんでくれてるってことですよ! 多分!


 タクマ:そこはかとない自信のなさを表に出すなよ……。で、来たお便りは?


 シイナ:はい、読みま~す!

    『夜も寝ないで昼寝して読み続けてようやく追いつきました。

     楽しく読ませていただいてます、これからもがんばってください』


 タクマ:おうおう、これは嬉しいんじゃねぇの、作者サンもよ。


 シイナ:読んでるこっちも嬉しくなりますねー、ありがとうございます~!


 タクマ:ありがとうな~! 読者サンがいてくれるからこの話は続いてるぜ~!


 シイナ:で、続きです。

    『P.S バーンズ一家が再度異世界に行くこともあったりしますか?

     (旅行などで一時的な訪問等)』


 タクマ:異世界、か~。話の舞台にするのは十分ありだと思うが、どうなんだ?


 シイナ:作者サン的には『今のところはあんまり考えてない』みたいですね~。


 タクマ:そりゃまた、何で?


 シイナ:『出戻り』っていう、この話の主軸の一つがブレる恐れがあるから?


 タクマ:う~ん? そこまで気にすることかぁ?


 シイナ:今のところ異世界を舞台にした話は過去編が二つありますけどねー。


 タクマ:父ちゃんと母ちゃんの馴れ初めの話と、父ちゃんの『浮気騒動』な。


 シイナ:ぶっちゃけ、異世界の設定自体、あんまり固めてないらしいんですよ。


 タクマ:本当にぶっちゃけやがった……。


 シイナ:だから、その辺の設定が作者サンの頭の中で練り上がればワンチャン?


 タクマ:本当にこの話は自転車操業だな……。改めて実感するわ。


 シイナ:毎日毎話、出来立てホヤホヤでお送りしております!


 タクマ:だからガバるんだよ……。誤字・脱字の見直しもロクにできてねぇしよ。


 シイナ:あ、作者サンが吐血です! クリティカル、これはクリティカルです!


 タクマ:知らん知らん。『くう疲』はやめろ。


 シイナ:毎回、誤字を報告してくださる皆さん、本当にありがとうございます。


 タクマ:本当に、本当にありがとうございます。だぜ。


 シイナ:今後はなるべく誤字を少なくできるよう、ちゃんと書いたら見直します。


 タクマ:それって『特別』決意することじゃなく『普通』のことだよなー……。


 シイナ:それでは、次に行きましょ~!


 タクマ:え、まだお便りあるのか?


 シイナ:いえ、こっちはお便りに使えそうな感想ですね~。幾つかあったので!


 タクマ:へぇ、今回はどんなのがあったんだ?


 シイナ:二つほどありましたのでご紹介しますねー。では、一つ目です!


 タクマ:へいへい。


 シイナ:それでは読み上げますねー。

    『300年後には異能態の存在は忘れられたとのことだけど、

     ケント君も知らなかったですよね

     ケント君が亡くなった後にアキラが覚醒して以降、

     世間に知られるようになったってことかな?

     それとも元々マイノリティなジャンルだったのか』


 タクマ:ああ、第九章に出てきた話だな。


 シイナ:ですねぇ。未来の異世界では異能態は失われているという部分ですね。


 タクマ:確かにケントさんも異能態については知らなかったよな。これは?


 シイナ:これは単純に『異世界での異能態の知名度自体高くない』が解答ですね。


 タクマ:自分の核心である『真念』に到達しないと使えないモンな、あれ。


 シイナ:バーンズ家やケントさんは割とバシバシなってますけどねー。


 タクマ:それも『一回人生を全うした』っていう『二周目要素』があるからだぜ。


 シイナ:そもそも『出戻り』って『強くてニューゲーム』状態なんですよね。


 タクマ:だから一周目で異能態になれてる父ちゃんと母ちゃんがおかしいワケよ。


 シイナ:ゲーム的な表現をするとですね、

    『二周目から解禁されるモードを一周目で使える』となります。


 タクマ:おかしいおかしい、絶対おかしいって。チートじゃねぇか!


 シイナ:だからこその父様と母様なんですけどねー。


 タクマ:ま、そんなワケよ。異世界では元々使えるヤツが少ねぇんだ、異能態は。


 シイナ:ついでにですね。


 タクマ:おう。


 シイナ:この感想のに続きがありましてですねー、

    『アキラとミフユが異能態に至ったエピソードも見てみたいですね~』と。


 タクマ:あ~、これは多分、そのうちやるだろ。


 シイナ:やるとは思いますけど、やる場合は六章、八章レベルの長編になるかと。


 タクマ:それも十分にありだろ。……作者サンがちゃんと描き切れれば、な。


 シイナ:不穏な気配は無視して次行きましょうねぇ、次!


 タクマ:まだあるのか?


 シイナ:今回はあと一つありますね~。ご紹介します!

    『パパ大好きと、ファザコンどころかガチでアキラを異性として意識して、

     母親のミフユと女の戦いをする娘の登場予定はありますか?』


 タクマ:…………。


 シイナ:…………。


 タクマ:シイナ、何でこれ選んだ?


 シイナ:いや、直近の感想の中では、これも使えそうかなぁって思って……。


 タクマ:そっか!


 シイナ:はい!


 タクマ:答えわかり切ってるのに選んでんじゃねぇよ!


 シイナ:うわぁ、タクマさんの方から真っ当すぎるツッコミが入りましたよ~!?


 タクマ:わかり切ってるだろ! 父ちゃんが母ちゃん以外選ぶはずないってよ!


 シイナ:まぁ、そうですよね~。

     仮に作者サンが血迷って出しても『負けヒロイン』確定ですよねー。


 タクマ:女の戦いというか、戦いにすらならねぇよ。一人相撲で終わるよ……。


 シイナ:ですね~……。なので、さすがにそんな悲しみを背負う子は出せません。


 タクマ:そりゃそうだろ……。


 シイナ:一応『曇らせ』需要はあるかもしれませんけどねー。

     でも、最初から『曇って終わる』が確定してる子に需要はあるのかな?


 タクマ:それはもうただの『バッドエンド』だろ。メリーですらねぇよ。


 シイナ:ああ、そうですね。『曇らせ』の域を飛び越しちゃってますね~。


 タクマ:いいじゃん、その辺は、六章とか、八章とか、九章があるじゃん。

     十分に『曇ってる』じゃん、俺とかスダレ姉とかさぁ……。


 シイナ:いやいや、タクマさん、その認識は浅いですよ。

     そういう『曇らせ』ジャンルの業の深さは尋常じゃないんですから!


 タクマ:知った風なことを……。


 シイナ:タクマさんよりは知ってますよ。陰キャまっしぐらな人生だったので!


 タクマ:何でそこで自傷行為に走るんだよ、おまえは!?


 シイナ:習性、みたいなものですかねぇ……。


 タクマ:わかった。


 シイナ:え、わかっちゃったんですか!?


 タクマ:今日はこれからおまえのこと、クッソ甘やかすわ。クッソ褒めちぎるわ。


 シイナ:ひぃ!?


 タクマ:言っておくけど逃がさねぇぞ。抱きしめて、離さないからな。


 シイナ:待って、待ってください、タクマさん! それ宣言する必要あります!?


 タクマ:ある。こう言っておくとおまえは最終的に逃げられなくなるからな。


 シイナ:わぁ、見透かされてるぅ~!


 タクマ:昨日と今日の自己肯定感の高低差をシンラ兄並にしてやる。


 シイナ:つまり『天と地の差』ってことですね! ……うひぃ!?


 タクマ:じゃ、第3回はここまでだぜ~。俺はシイナを甘やかすッ!


 シイナ:言葉に漲る力がすごぉい!? あ、えっと、お、終わりま~す!


 タクマ:よ~し、シイナ、こっち来い。まずはおまえの頭を撫で尽くす。ほら。


 シイナ:あ、ちょ、た、タクマさん、顔が、ち、近……、あ、あ、あ、あ、あ~!

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