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女子大生の自粛ライフ備忘録  作者: 仁代(ひとよ)
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5月7日 2020

こんにちは。仁代(ひとよ)と申します。


本日は掃除のお話。朝早くに目が覚めると、なんだか得した気分になりますね。

思いのほか早くに目が覚めてしまった。


亜希はベットの中でそう確信する。けたたましいアラームの音を聞いた覚えがないし、窓からはいつかの徹夜明けに見たものと同じ空が広がっている。


充電器に繋がれたスマホに手を伸ばして時間を確認すると、まだ薄暗い部屋に 5:36の表示が光った。


二度寝しようと布団を被り直すも、変に目が冴えていて眠れない。こうなったら仕方が無いので、亜希はいそいそと起き出した。


11:00起床が通常運転だった自分が5時間半も早く起きれたのは、昨日のお風呂に違いないと、少しずつ明るみを増していく空を眺めながら思う。寝入りもとても良かったので、いい睡眠ができたに違いない。


さてと、今日は何をしようかなぁ。


振り返ると先程まで寝ていたベットと、半分床に落ちかかった布団がみえる。ここ4日ほどシーツを洗っていないことを思い出して、亜希は思わず苦笑いをした。

自分のせいとは言え、恥ずかしい。

今日は天気も良さそうだし、一式綺麗にしようか。


亜希は小さなあくびをひとつすると、ヨレヨレの布団に取り掛かった。


はじめにベットから布団を剥いでシーツを取る。

4日間そのままだったので、シワだらけのそれを床に置いてついでに枕カバーと布団カバーを取ると、まとめて洗濯機に放り込んだ。

すすぎボタンを押そうとして、ふとまだ朝の5時台だったことを思い出し、一旦洗濯機をそのままに、先に軽めの朝食をとりにキッチンへ向かった。


キッチンで立ち食いをしながらシーツを剥がされたベットの方に目を向ける。


布団は干すとして、枕とマットレスはどうしよう。


検索してみると、掃除機がいいとの事だったが、家にはコロコロしかないので、いつもより入念に消臭剤を吹きかけることした。


それでもまだまだ時間があるので、先に布団をベランダに干しに行く。窓をあけると冷たい風が一気に部屋に入って、亜希は思わず布団を抱えていた手を強くした。

布団に視界を遮られながらも何とか布団を干すと、もう外はだいぶ明るくなっていた。まだ7時前。いつもなら寝ている時間だと思うと、なんだか得をした気分になって、亜希は得意げに微笑んだ。


洗濯機が渡せる時間になるまで、亜希は徹底的に掃除をした。エアコンの上のホコリをとって、床と窓を拭く。ベットのフレームや照明の傘など細かいところまで入念に掃除していると、いつの間にか時計は9:30を指していた。


起きてから4時間も掃除していたことに驚き、それでもまだ9:30という事実に驚きながら、亜希は洗面台に行くと洗濯機を回した。


後はシーツを干して、終了だ。


朝から掃除をするのも、いい運動になるもんだなぁ。

大きく伸びをすると、同じくらい大きなあくびがでた。


その晩、干した布団のお日様の匂いに包まれて、亜希がいい夢を見れたのは、また明日の話。


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