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女子大生の自粛ライフ備忘録  作者: 仁代(ひとよ)
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5月2日 2020

こんにちは。仁代(ひとよ)と申します。


亜希の自粛ライフ、本日は朝ごはんの話です。

7:00のアラームきっかりに亜希はベットからむくむくと起き出た。昨日はこのために23時にはベットに入ったのだから当然といえば当然だが、ここ最近2時就寝11時起床が当たり前だった亜希にとっては朝の日差しが特別眩しい。


軽く伸びをしたら、あくびがでた。

「さてと、やるかー!」


いつもよりちょっと元気な声がでた気がして少し嬉しくなる。顔を洗って簡単な服に着替えると、亜希はキッチンへ向かった。


「本当はパンケーキとか作りたかったけどなぁ」


と呟きながら棚からトーストを出す。昨日の思いつきだけで買い物には行けなかったから、仕方がない。


トーストの縁を囲むようにマヨネーズを出して、ハムを置いて、真ん中に卵を落とす。塩と胡椒をふると一気に香りが広がって、朝ごはんらしくなってきた。それをトースターにいれている間にお湯を沸かす。棚の奥の奥から紅茶を出してきて、カビてませんように、と念じてから封をあけた。


匂いと見た目はたぶん大丈夫だけど、怪しいかなぁ。


恐る恐るお湯をいれると、カップの中で茶葉が揺れてじんわりと紅茶が染み出していく。


よし、大丈夫。たぶんだけど。


一通りのことを終えると、亜希は勉強机の椅子を持ってベランダまで引っ張っていった。ガラガラガラと網戸を開けて、ベランダに置く。通販で買った服が入ったダンボールも持ってきて、上にハンカチを敷いた。最後にトーストと紅茶と、ずっと読もう読もうと読んでなかった『赤毛のアン』を持って行って、完成だ。


狭いベランダに出来た即席ピクニックセットは、まだ涼しい朝の風の効果もあってか、特別素敵にみえた。


パンケーキもランチョンマットもないし、トーストはちょっと焦げたけど、昨日までの朝に比べたら全然いい。最も、昨日までは朝に起きれてすらいなかったのだが。


ちょっと贅沢な朝ごはんと引き換えに、その後ちょっぴりお腹が痛くなったのは、また明日の話。

朝ごはんのトーストはCMでみかけた作り方だった気がします。

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