冬が暖かくなった時
1月1日 初詣
私は去年はかなり不運だった。
何故なら、再就職した会社は、また身体を壊して数ヶ月で退社、周りからは散々見下され、退職の12月の中旬から、精神的な物が再発したからである。
「去年は散々だったから、今年は少しは良くなりたいな」
そう思い、少し遠出をして、大きめの神社に到着すると
「粉雪か、正月に雪が降って来るとは」
私は空を見上げると、パラパラ雪が降って来たので、完璧に冬が出て来たな。
そう思って、手を洗い、賽銭箱にお金を入れてお礼? を言った後、おみくじを引きに行く事にする。
「去年は小吉だったから、今年は何だろうな」
私は、おみくじの抽選箱を手に取り振って、番号が書いてある数字を神主さんに言うとおみくじが貰えた。
「せめて、凶や大凶はやめて欲しいな」
そう思っておみくじを開けると
「大吉! 私は引いた事殆ど無いのに」
震えた手でおみくじを見ると、確かに大吉の文字が書いてあった。
「でも、当たるのかな?」
そう考えて積もった雪にあしあとを作りながら、家に帰り、趣味で書いている小説サイトを開いて見ると
「嘘でしょ。感想が来ています。それに活動報告まで書き込みがあります、だって!?」
私はその光景を見て、思わず瞬きをしてしまう。
「でも、批判の可能性も高いな」
そう考えて、開いて見ると
「まさか、こんないい事が書かれているとは、活動報告もわかりやすく書かれている」
底辺作家の私には勿体ない程の言葉だ。
そして、冬の寒さが少しずつ暖かくなって来た瞬間でもあった。