勝手に引用して委員よう
「
実はこの世界のお話しは、全て引用でした。引用したのは、えっと、だれの文章から抜粋したんだっけ、と五秒くらい考えてみたら、ああ、と思い出して、いや、思い出したつもりになっていただけで、作者名も題名も思い出せませんでした。ごめんなさい。あ、この』ごめんなさい『は、決してだれに対して謝っているとか、そういうわけではないので、ただ、なんとなく、ここは謝ったら言葉のリズム的に心地いいかなあって思ってのことでした。
失礼しました。いや、だれにも失礼してないはずですけれど。ああ、そういえば、この事件の犯人教えます。ノリで。赤西西志郎です。彼が真犯人です。
ええ。このお話し、実はミステリーだったのですよ。はい。新本格と銘打たれたミステリーでした(だれが銘打った?)。で、犯人が赤西西志郎。びっくりしましたか? と、期待しているわけではなく、まあ、なんとなくネタバレしてみました。みんなだってやってるでしょう? ネタバレ(バラさないネタもあるにはあるのかな?)。だって、ネタがないと会話ってつまらないですもんねえ。そうやってみんな、面白そうなことをペチャクチャ言い合いながら、あと物事を正当化したりしながら、大人の階段を登って、最後には亡くなるのです。人間界を観察していると、バラされたくないネタをこっそり言いふらされたり(陰口かな?)ネタの本人にバレて、喧嘩したりとか、人間同士で色々あるみたいですよねえ。ええ。
私ですか? 私は神ですよ。神の視点ですからね。まあ、ここで詰まらないギャグ(私は髪の神)とかやってもいいんですけれど、そこまではしないで、現状でよしときましょう。関係ない話しをすれば、詰まる状態よりかは詰まらない状態の方が飽和してなくて、精神的によろしいんじゃないかと』わかって『いるのですけれどね。思っているのでもなく、考えているのでもなく、わかっています。ええ。神ですから——と、ここまでが、ある方が書かれた文章を引用してコピーした箇所なんですけど。まあ、神なので、ある方といっても別にだれでもいいんですけれど。だれでも、どうでもいいです。だって神ですから。絶対的な存在ですもの。私が為すことは、全て、有りです。無しにはしませんよ。だって、そうでないと、神の意味がないでしょう? この文章にも意味がありますよ。意味がなければ読めませんから——と、ここもある方の文章を引用したんですけど、まあ、どうでもいいでしょう。だれだって、神の前では等しく平な存在です。ええ。公平で正しいのです。私こそが。
」他人の文章を注釈なしで勝手に引用するやつ許さない。マジ〇「
それそれ。わかるわー。最悪じゃんねそれ。と、神はわかった。あとは、人類に任せようと思った。本音を言うと、神にはどうでもよかったのだが。
」




