炎のクレーマー田中~暴かれたクレカ情報~
掛け合い漫才みたいなのをやってみたかった。
田中「だからぁ、誠意を見せろって言ってんの。誠意を。」
店「そうおっしゃられましても、当店での個別の対応はできかねますぅ。」
田中「あんたの会社が人のクレジットカードの情報を流出させておいて、500円分の商品券だけで済まそうって言うのは誠意が足りないんじゃないんですかって言ってんの。」
店「そうおっしゃられましても、お客様だけに特別な対応はできかねますぅ。」
田中「もしクレジットカードが勝手に使われて、何十万も払うことになってたら、あんたどうしてくれる気だったの? 代わりにあんたのクレジットカード使わせてくれんの?」
店「大変申し訳ないと思っております。ですが、お客様だけ特別な対応はできかねますぅ。」
田中「だからぁ、500円の商品券じゃ誠意が足りないでしょって言ってんの! もっと誠意を見せるべきでしょ!」
店「せいいと言いますと……。」
田中「それはそっちで判断しろよ! 俺は別に何かを強要してるわけじゃないんだよ! ただ、誠意が足りないんじゃないのって言ってんの!」
店「正一位の……。」
田中「誠意は征夷大将軍のせいいじゃないよ! 俺が歴史オタクじゃなかったら絶対拾えてないよ! 何言い出してんのあんた。」
店「お客様の石高がわかりかねますので、征夷大将軍に叙するのは致しかねますぅ。」
田中「石高次第ではなれんの!? 征夷大将軍に!? この店はどういう地位なの!?」
店「大変失礼ですが、お客様の石高はおいくつでございますでしょうか?」
田中「ゼロだよ! ただのサラリーマンだよ! 米は作ってないよ!」
店「石高ゼロでございますか。つまり、流浪人と言う事でございますねぇ。でしたら、お帰り口はあちらになりますぅ。」
田中「流浪人ってなんだよ! 住所もあるし所得もあるよ!」
店「ですが、石高ゼロの方が、お買い求めいただけるような商品は取り扱っておりませんのでぇ。お帰り口はあちらになりますぅ。」
田中「金ならあるよ! 4kテレビ買えるぐらい稼いでるよ!」
店「当店では、非合法な資金は取り扱っておりませんのでぇ。お帰り口はあちらになりますぅ。」
田中「非合法ってなんだよ! 汗水たらして働いて得た金だよ!」
店「ですが、お客様の石高はゼロでございますよね? やはり非合法な資金は取り扱いできかねますぅ。」
田中「もうごちゃごちゃうるさいな! 誠意を見せろって言ってんの! 誠意を!」
店「これ以上、店内で騒がれますと無礼討ちとさせていただきますがよろしいでしょうかぁ? こちら真剣となっておりますぅ。」
田中「ひぃ!? なんなのこの店! 二度とこねぇよ!」
クレカの情報を流出させた某電機は許さん