表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄が過去へと戻り、未来を変える  作者: 神谷 蓮
第2章 迷いの森
19/27

第18話 王都へ②

アイリス王女に返事をしてから1時間が経った。部隊の準備が整ったみたいだ。


「閣下、近衛騎士隊準備終わりました。いつでも出発出来ます。」


「了解した。アイリス王女、出発致します。」


「お願いします。」


俺はアイリス王女の返事を聞いてから出発の合図を出す。本来の立場上、王女殿下を無視することが出来ないからな。


「レン様、何故依頼を受けてくれたのですか?先程の話からするとこの世界に来て、そんなに時間が経っていないですよね?」


「ここに来たのはアイリス王女を助けた時ですよ。それとは関係なしに自分の知っている人たちが、困っているのならいくらでも助けます。」


「そうですか。レン様、改めてありがとうございます。」


アイリス王女から改めて礼を言われた時、先頭の方で何かあったみたいだ。前から伝令が来た。


「申し上げます。現在、先頭にてゴブリン10匹と遭遇。ルーネ団長が対処にあたっております。」


その報告を受けた直後、後方と側面から新たにゴブリンが現れた。


(どういうことだ。俺の気配察知に引っかかることなく現れるなんて…。まさか。召喚士がいるのか。とりあえず周りを探るか。)


「アイリス王女殿下、今回のゴブリンの行動が少し気になったので、少しの間離れます。」


「分かりました。私たちはこの場で対応にあたります。」


「了解です。伝令!ルーネに伝えろ。少しの間離れる。」


「御意。」


俺は指示を出して部隊から離れ、森の中の気配を察知する為に木の上に転移した。


(久しぶりにするか…。《気配察知・影》)


《気配察知・影》…全てのものは光を浴びることによって影が生じる。人、魔物、植物等、生じる影は異なっている。このスキルはそれを正確に分別することが出来る。


(ここに部隊がいて、ゴブリンが25匹、北東1km、召喚士とテイマーの2人。とりあえず行くか。)


『ルーネ、聞こえているか?召喚士とテイマーを発見した。確保してから合流する。それまで待機だ。』


『了解です。閣下、お気をつけて。』


とりあえずルーネには指示を出した。これでアイリス王女にも伝わるだろう。ただ気になることがある。さっき気配察知を行なった時、子供の反応があった。たぶん召喚士とテイマーのどっちかだろう。こんな所に連れて来てはいけないだろう。


「まぁいい。捕まったら分かるだろ。」


俺はそう呟いて反応があった所に向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ