表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄が過去へと戻り、未来を変える  作者: 神谷 蓮
第2章 迷いの森
13/27

第12話 迷いの森②

(ゴブリンを任せておけと言ったけど、他の魔物がいる可能性もある。足手まといがいるし、さっさと終わらせるか…。)


「終わらせるまで、持たせろよ!」


俺は騎士たちにそう言って、ゴブリンの群れの中に突っ込んだ。獲物が飛び込んできたと思ったゴブリンたちは一斉に攻撃してくるが、俺に触れることすら出来ない。反応する速さが違うのだ。触れようとする瞬間に刀で斬りつける。残り半分となった時、ゴブリンたちは逃げ出そうとした。


「武器作成 魔銃 、火弾[フレイムバレット]」


逃げ出していくゴブリンに撃ち込んでいく。そして最後の一体を倒したところで周囲の確認する。ゴブリンの死体は残っていない。あるのは騎士たちの遺体が6人分だけだった。これがこの世界の良いところだ。魔物を倒すとドロップアイテムと経験値、お金が勝手に計算されて入るようになっている。そして魔物の死体だけは消えていく。


「とりあえずは魔物の反応は無くなった。」


俺は姫を守っている騎士たちに告げる。それを聞いて安心したのかその場に座り込んだ。戦闘と仲間の死ではこたえたのだろう。そんな中で馬車の中にいた姫と呼ばれている女の子が降りてきた。


「私たちを助けて頂き、ありがとうございます。」


そう感謝の言葉を述べている彼女を見て驚いた。容姿は金髪、身長が低く、顔には幼さが残っている。年齢は14、15歳ぐらいだ。そして俺は彼女のことを知っている。


「ア、アイリスがなんで…。」


小さい声で呟く。彼女はアースティア王国の第2王女でシャルの実の妹だ。俺にとっては義妹にあたる。アイリスは俺が戸惑っているのを不思議そうに尋ねてきた。


「どうか致しましたか?えっと…。そういえば自己紹介していませんでしたね。私はアイリス=アースティアです。この国の第2王女です。御名前を伺ってもよろしいでしょうか?」


「蓮、神谷 蓮です。旅の冒険者です。」


俺はそう言ってギルドカードを見せる。


――――――――――――――――――――――――

名前:神谷 蓮 年齢:16歳

冒険者ランク:SSS 所属:星天の剣

クラス:剣士、魔法師

――――――――――――――――――――――――


ギルドカードについて簡単に説明すると冒険者ユニオンが発行している公式な身分証だ。ランクはG〜SSSの10段階あり、クエストの達成率や試験を行うことによりランクを上げることができる。所属は自分が属しているギルドの名前だ。ギルドに入る為の条件は各ギルドによって違う。クラスはユニオンで登録されている。自分の戦い方だ。


「えっ…。ランクSSS…。」


アイリスは俺のランクを見て驚き、声を上げる。 SSSのランクにいるのは数えれるぐらいしかいないのだ。それは驚くだろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ