エコーロケーションパルス
イテェェェーーーーー
銃弾が肩にあたった。
まじか、急に撃ってきたぞ
なんでだよ、俺何もしてないじゃん
というか、そのまま立ち去ろうとしてたんだぞ
いきなり撃つなよ・・・
あー・・・そうだよな銃を持ち出せる人で熊に遭遇したら撃つか
そして熊に許可をとるわけがない
銃は無理だ、さすがに避けれるわけないし
逃げるか速攻で襲い掛かるか・・・
人は殺したくない、逃げる一択だ
まっすぐ逃げたら多分また撃たれる
木の陰に隠れながら銃の直線に入らないように兎に角逃げる
うっまじで痛い、上手く走れないし
人間は弱いとか脆いとか言ってたけどコレがあったよ
勘弁してくれ、人間は怖いです。
俺は必死になって逃げた。
逃げてる途中に洞窟の様な場所を見つけ俺はそこへ逃げ込んだ
真っ暗だな・・何も見えないや
まぁここなら多分人が入ってきたら音がするし
人もいくら銃を持っているとしても真っ暗な洞窟の中までは
装備無しでは、そうそう来ないだろう
まさか銃持ってる人が来るなんてなぁ~
ここは日本だぞ・・・俺が思っているより猟銃とか持ってる人って
田舎の山の近くだといるものなのかなぁ
それにしても銃で肩を打たれた感覚ってこんな感じなのか
確かに痛い・・めっちゃ痛い
けど、耐えられなくは無いかも
きっとコレ人間だったら、また違うんだろうな
・・・さて、どうしようか
ちょっと落ち着いて最初から考えてみよう
俺は熊に挑んで返り討ちになって死んだ?
そして、食われたら逆に熊の意識を乗っ取って
熊になった?
おぅ意味不明だ・・・
そして、その場所から逃げて川に行って
人に会ってびっくりして瀕死にさせて・・・って
気が付いた!
これヤバいぞ、俺は人に討伐される可能性が高い
あたりまえだよな、瀕死にした人間の片方は怪我とかしていないし
この山は人は少ないけどまったく来ないわけではない
俺の死体?だって発見されるだろうし
熊にやられたのだって、見ればすぐにわかるだろう
そして徒党を組んで銃を持った人間たちに
どんな熊でも絶対に勝つことは出来ないし逃げきることも、ほぼ不可能
まじ人類最強、なんだかんだで身体能力は低いけど生態系の頂点なんだよなぁ
熊に挑んでおきながら今更だけど死ぬのは怖い
しかも、ほぼ100%勝てないのは確定だし・・・
この山に居たらやられる、かと言って
山を下りたらもっとダメだ
完全に積んだな・・・
とりあえず、もう少し見つからないように奥に行くか
俺は前足?肩?が痛いのでゆっくりと立ち上がって
二足歩行で洞窟の奥へと向かうことにした。
バサバサバサッ
よく見えなかったが目の前に何かが飛んできた
俺は思わず手を振り回してソレを払いのけた
んっ何だ・・
ちょっと触れただけで壁まで弾き飛ばされた何かを
俺は近づいて確認した。
これは~蝙蝠かなぁ
・・・
よし、食う
走って体力も使ったし、傷を負ったから尚更、体力つけないとな
もう、生とかそんなの気にならないし、体が抵抗ない
感覚とかも人間じゃないんだろうなぁ
俺は蝙蝠を食べ終えた後に自分の異変に驚いていた
音を発声して、反ってくる
それにより何が何処にあるのかどうなっているのか分かるんだよ
出来て当たり前、呼吸の仕方のような感じで出来る
上手く表現はできないが、感覚で回りの状況がわかる
確かこれは蝙蝠の特徴のエコーロケーションとか言うやつかな・・・
もしかして、猪を食べたときの変化と蝙蝠を食べたときの変化
特徴を吸収してる?
あははは
おかしくなりそうだよ、すごいファンタジーな感じだな
そして、もうコレ熊でもないじゃん~
まだまだ、フリのパートが続きます。
後半、修正しました。