猪とったど~
一週間に一話ペースかなぁのんびりいきます。
俺はしばらく走って人が通らないであろう場所まで来ていた
もしかしたら死んでるぞ・・
俺は人を殺してしまったのか?
くそっ
なんなんだよコレは、なんで熊になってんだよ
確かに人間よりも身体能力は高くはなったけど、人としての生活ができない
見た目熊で、俺の知能持ってるだけじゃん
毛剃ったら人に見え・・・ないな
こんな見た目じゃ山の中でひっそりと暮らすしかないじゃん
俺は独り身の一人暮らしだし特に何かあるわけではないけど・・・
いや、このままひっそり暮らす事にしたら
アパートの家賃どうなるんだ、誰が払う・・延滞して親に請求いくのは嫌だな
会社も無断欠勤になっていくし、やめるならやめるって言っとかないとなぁ~
あと、やっぱり親には何とか伝えておきたいよなぁ~って
すごい現実的に考えてしまった。
こんな状態で非現実的なのに
俺は、この状態を受け入れてるのかなぁ
なんか冷静に考えて落ち着いてきたら腹減ってきたよ
さっきのアレを見て食欲があるって・・
なんかその辺りの感覚も変わってるのかなぁ
とりあえず何か食べるものを探そう・・・
____
猪だ、やったぜって
ん~、普通アレも人間だと素手で倒すのって基本無理だよなぁ~
逃げられたら追い付けないし~
あ、俺今は熊だ・・・
考えるのは止めだ、猪まだ気づいてないし奇襲でいく!
・・・猪、弱っ!
熊にとったら、猪ってこんなに弱く感じるんだ
さぁて、この猪どうやって食べよう
普通に熊としたらそのまま食べるんだろうけど
一応、中身人間だから、抵抗あるんだけどな~
刃物あったとしても、この手じゃ扱えなさそうだし
もういいや、かぶりつくか
やっぱり血生臭いな・・・
でも、食べれちゃうんだよなぁ
普通人間だったら生で食べたら食中毒に、なるんだろうな
猪肉を生でなんてありえないし
人間って、そう考えると本当に脆いよなぁ
火を通さないと大体ダメだし
野菜もしっかり洗っておかないと、お腹壊す場合あるし
ふぅ、ごちそうさまでした。
そろそろ、コレが現実だって認めるしかなさそうだなぁ
感覚も完全にあるし、夢とかじゃないって分かってる
ってゆうか、鮮明すぎるし
んっ人の匂いがする・・
物音は何も聞こえないんだが、確実に人間が近くに居ると
匂いの強さや感覚で何となくわかる気がする
熊ってこんなに鼻がよかったかなぁ
まぁいいや、さっきので理解したよ、人には今は近づかない
意思疎通ができないし、脆いし
反対方向に行こう、こっちの方角は先ほどの水場かな
俺は暫く歩いて水場に到着した
そして、そして水に反射して映った自分を見て固まっていた。
うん、熊なのは知ってるよ
でもさ、熊の鼻ってこんな感じだったかなぁ
なんか、鼻だけ猪っぽいんだっけど
ん~どうなってるんだよ俺の体は・・・
鼻を触ってみても違和感がなく
地面などの匂いを嗅いでみたりしたけど
先程よりも遥かに感じる匂いが多くなってる気がする
そんな状況に驚いていると
先程の人の匂いが、かなり近くまで来ている事に気づいた
人が近くに居た事をそんなに気にしてなかったよ
まぁ、相手にしなければ何も起こらないか
そう思って見向きもしないで
その場から立ち去ろうとした瞬間
パァンッ
銃声が鳴り響いた。