おかしな同僚達
「で、それがどうしたの?」
「……エルの好感度が-20になった。」
「えぇっ?!なんでっ?!」
「あぁもうっ!上目使い禁止っ!……エルの好感度がさらに下がった。」
「えぇぇ…なんでだよー……(泣)」
これは真面目。名前にそぐわない奴だ。いや、普通に頭は良いのだが話す内容がな……。おおかた女子と男子が話す内容じゃないのだ。
◆
「ヴェート、彼女ってどうやったら出来ると思う?」
「エル、相談する相手を間違えてると思うよ」
「いや、だってさぁ……」
「そもそも彼女出来るかなんてモテそうな奴に聞け。……まぁエルは普通にモテそうだけどね……」
「どこがだよ。」
「多分、エルの場合は最初の印象が強すぎたんだよ。それさえ何とかすれば可愛いし性格良いし。」
「…………」
◆
「なぁ、エル………断崖絶壁って言われた………」
「…………」
「聞いてるー……?」
「いや……それを男子に言うなよ…」
「いや、エルくらいしか言える人いないから……」
「………うん……そうか。」
「でさ、別に胸なんか無くても良いと思うんだ…」
「………うん。」
「なにも断崖絶壁とまで言わなくても良いだろ……」
「いや…あの、ね?男子っていうのは少なからず胸が大きい方が母性本能………母性本能じゃない……あの~……」
「あぁ~……言いたい事は何となく分かったよ。」
「まぁ、貧乳はステータスだっていう人もいるから、ね……?その……」
「………うん。」
◆
「あのさ、なんで可愛い女の子って良い匂いするんだろ?」
「あぁ~それは私も思ってた。今でも疑問だもん」
「なんかさ、こう、女子の象徴というかさ…」
「落ち着くよね。でも、そこに焦点当てるんだったらエルの匂いも落ち着くよ?」
「えっ?う~ん………特に匂いしないけど……?」
「いや…自分の匂いなんか分かんないでしょ……まぁ、エルは存在するだけで癒されるし落ち着くけどね」
「う~ん…分からん………落ち着くって何?どういう意味?」
「…………」
◆
…………こんな奴でも可愛いんだ。仕方無い。