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ブリリアントラン

人っ子ひとりいねえはずの宇宙旅館で

でっけえ太鼓の音が聞こえる


なにがいいてえんだ

腹減ってんのか


インチキを嘆きながら館内を見回す


腕にはぶっ壊れた時計


人っ子ひとりいやがらねえ


次第にでかくなる太鼓の音


なにがいいてえんだ

なにしろってんだよ


クソ耳障りな太鼓の音から逃げるため走り出す


遠くなるどころか近くなっていく

音も大きくなる

距離が近くなっていく


こじんまりした宇宙旅館はとうに抜け出し、ここはもう俺の宇宙じゃねえ


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