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第24話 世界が、静かにずれた

 森の奥へ消えていった足音は、

 最後まで“みっともなかった”。



 さっきまで旅人を掴んでいた三人は、

 逃げるときだけは息が合っていた。


 ――いや。

 息が合ったんじゃない。


 生き残りたい本能が、

 勝手に揃っただけだ。



視聴者:25,884,440


【撤退は戦術w】

【ダンジョンがズルいww】

【世界の方が間違ってるwww】

【情けなさが芸術点高い】

【かませ、ありがとう】



 旅人が、地面にうずくまったまま呆然としている。


 喉が鳴る音だけが、やけに大きい。



「……あ、あんた……助かったのか?」


 震える声。


 旅人は、俺を見た。



 セリスが旅人のそばにしゃがむ。


「大丈夫? 怪我は」



 旅人は何度も頷いて、

 それから森の奥を指さした。



「さっきの連中……」


「いきなり――

 地面に飲み込まれたんだ」



視聴者:26,104,118


【旅人視点たすかる】

【一般人から見たらホラー】

【飲み込まれたww】

【そりゃビビる】

【レイン何したん?】



 旅人の目はまだ焦点が合っていない。


「最初は……足が沈んで……」


「沼でも穴でもない。

 地面が、地面じゃなくなったみたいで……」



 旅人は唇を噛み、

 言葉を探した。



「……次の瞬間には、

 あいつらが“消えた”。

 俺、見間違えたかと思った」



 リュシアが小さく息を吸う。


「見間違いじゃない。

 あなたの感覚の方が正しいわ」



 旅人が喉を鳴らす。


「それで……少ししたら、

 あそこ……」


 旅人は地面を指さす。


 ちょうど、草が踏み荒らされた場所。



「地面に穴が開いて……

 そこから――」



 旅人の声が裏返る。


「逃げ出してきたんだよ……!

 血相変えて、泣きそうな顔して……」



視聴者:26,332,905


【穴から逃げてきたwww】

【ダンジョン出口演出うますぎ】

【一般人「地面が地面じゃなくなった」名言】

【そりゃ“何があった”ってなる】

【カタルシス継続中】



 セリスが口元を押さえる。


「……穴から、って……」



 旅人は、今度は俺をまっすぐ見た。



「何があったんだ……?」


「……あんたの力か?」



 言葉は慎重なのに、

 目だけが、熱を持っている。



「……すげぇな」


「俺、いま……

 死ぬと思ったんだ」


「なのに、あんたが――

 “地面”ごと、連中を……」



 褒め言葉が追いつかない顔。


 信じたいのに信じきれない顔。



視聴者:26,721,110


【褒められレイン】

【一般人に“すげぇ”言われるの沁みる】

【追放系のご褒美タイム】

【セリスとリュシアの横でドヤらないの好き】

【でも代償が…】



 俺は、答えなかった。


 答えられなかった。



 胸の奥が、

 まだ静かに欠けたままだから。



 セリスが立ち上がる。


 旅人へ、短く言った。


「もう大丈夫。

 村まで送る」



 旅人は何度も頭を下げた。


「助かった……本当に……」



 そして最後に、もう一度だけ俺を見て、


「……あんた、英雄だよ」


そう言った。



視聴者:26,884,440


【英雄って言葉重い】

【主人公に刺さるやつ】

【救えなかった子供の件…】

【だから“守る”が効く】

【泣く準備できた】



 俺は視線を逸らして、森の先へ歩いた。



 ――森の先に、小さな村があった。


 すべてが、

 何事もなかったように――

 整っている。



視聴者:27,184,902


【静かすぎる】

【逆に怖い】

【平和の仮面】

【この“整ってる”が不穏】

【嵐の前の村】



 だが。


 胸の奥だけが、

 はっきり理解していた。



 さっきとは違う。



 セリスが小さく息を吸う。


「……空気、変わった?」


 リュシアも頷く。


「魔力じゃない……

 でも、位置が……」


 言葉が止まる。


 うまく表現できないのだろう。



 ――無理もない。


 これは、

 変化じゃない。



 置き換えだ。



 そのとき。


 小さな光が、揺れた。



視聴者:27,951,320


【?】

【今なんか見えた】

【嫌な予感】

【やめて(好き)】

【来るぞ来るぞ来るぞ】



 次の瞬間。



 景色が、ずれた。



 音もなく。

 前触れもなく。



 ――ただ、静かに。



 そこにあったはずの

 小さな村が。



 別の形に、並び替わった。



視聴者:28,002,771


【は?】

【今の何】

【村の形変わった!?】

【世界編集きた】

【怖すぎて笑うしかない】



 家の位置が違う。

 井戸の場所が違う。

 道の曲がり方が違う。


 だが――



 誰も気づいていない。



 村人たちは、

 いつも通り歩き、

 いつも通り話し、

 いつも通り生きている。



視聴者:28,551,903


【怖すぎる】

【記憶ごと?】

【これ侵食よりヤバい】

【“気づかない”が一番怖い】

【ホラーじゃん】



 セリスの声が震えた。


「……ねえ、今の……」


 リュシアの顔は青い。


「配置が……

 書き換わった……?」



 否定できない。



 いや――


 むしろ。



 それ以外に説明がない。



 胸の奥が、

 静かに冷える。



 侵食じゃない。


 破壊でもない。



 これは――



 もっと前の段階。



視聴者:29,551,903


【スケール違う】

【世界レベル】

【終末の始まり】

【臨界が近い?】

【再配置ってこれか…】



 小さく、息を吐く。


「……村だけじゃないな」



 二人が、はっと顔を上げる。



「今のが起きるなら――

 どこでも、同じことが起きる」



 静寂。



 セリスの手が、

 わずかに震えていた。


「……止めないと」


 リュシアも続く。


「でも……どうやって……」



 分からない。


 侵食源すら、

 まだ掴めていない。



 ――このまま進むべきか。



 考える。



 そして。



 答えは、すぐ出た。



「……王都に戻る」



視聴者:30,203,118


【来た】

【情報編】

【王都ルート助かる】

【調べ物=伏線回収の時間】

【ここから加速】



 セリスが息をのむ。


「戻るって……」



「ああ」



 視線を、

 再配置された村へ向ける。



「これは、

 俺たちだけで追える規模じゃない」



 リュシアの瞳に、

 理解が灯る。


「……記録」



「魔導院、王城、封印庫――

 全部調べる必要がある」



 セリスが強く頷いた。


「……うん。

 行こう」



視聴者:31,884,440


【王都編突入】

【ここから物語の背骨】

【更新追うしかない】



 だが――


 その瞬間。



 胸の奥で、

 別の鼓動が鳴った。



 さっきより、

 わずかに近い。



 もっと深い層。

 もっと静かな場所。



 まるで――

 こちらを待っているみたいに。



視聴者:32,112,905


【黒幕いる】

【絶対王都で事件】

【鼓動=招待状】

【呼ばれてる】

【次回やばい】



 目を閉じ、

 小さく息を吐く。



 時間は、

 もう多くない。



「……急ごう」



 三人は、

 同時に歩き出した。



 向かう先は――



 王都。



 すべての記録と、

 すべての秘密が眠る場所。



 そして。



 この世界の“異常”を、

 最初に知っていたかもしれない場所へ。



視聴者:33,662,905


【ここで引くの神】

【続き早く】

【次回待機】



(第24話・完)

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