表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

私の家族2


 男爵家に連れてこられた私達は早々とシシリーを紹介された。


 「はじめまして、シシリーと申します。」


 お目々パッチリのかわいいした女の子にふんわり笑顔であいさつをされて、私は心の中で喝采した。かわいい義妹が出来たと。


 姉もそう思ったのか笑顔を浮かべて


 「ワタシはアデル、こっちの子は妹のマリンよ。

これからは姉としてよろしくね。」

 「はいっ、よろしくお願いします。」


 と和やかなムードで会話を行なったけれど、母が紹介され会話が始まると、その様子を見ていた私は不安を覚え姉に小声で耳打ちをした。


 「母様の目が笑ってないよねアレ」

 「そうね」


 母がシシリーと笑顔で会話をしているが、母の事をよく知っている私達からすればアレは愛想笑いで目が笑っていないとすぐにわかった。でもシシリーと男爵は気がついていないみたい。


 「とりあえず、様子をみるしかないわ」

 「わかったわ」


 2人で頷き合うと、頃合いを見計らって会話に参加した……



 男爵家で暮らし始めて1年くらいまではとても仲がいい家族だったと思う。養父は私達を分け隔てなく優しくしてくれたし、母も素行が控えめだったので比較的平和だった、でも数日後養父が亡くなった。


 その日はシシリーの誕生日プレゼントを買いに馬車で出掛けた先で飛び出した動物を避けようとして横転、馭者は何とか生命は取り留めたものの重傷、養父は頭を強打し亡くなったとのことだった。


 その後のことを私はあまり覚えていない、かろうじて覚えているのは、母と姉が葬儀や色々やっていた事、ショックが酷かったシシリーを私が慰めていた事くらいかな。


 それからだ、母が本性を現し始めたのは。


 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ