新しい鉛筆削り機
20年ほど前、私が愛嬌のある男の子だった頃。小学校に入学する時期に、母が鉛筆削り機を買ってくれました。
青い箱に鉛筆を差し込み、ハンドル回して削るのです。
ゴリゴリゴリゴリ ゴリゴリゴリゴリ…
先が潰れた鉛筆も、10回も回せば尖るのです。
買ってもらった当初は削るのが楽しみでした。
徐々に削る行為が作業と化して、中学生、高校生と進むにつれて、シャープペンに出番を奪われていきます。
それでも模試や受験のマークシートを塗る時は引っ張り出され、長きに渡り活躍してきました。
ところが、先日、とある試験のために鉛筆を削ろうとしたら………
削れない!
ハンドルに手応えはなく、鉛筆の先は潰れたまま。
すぐに寿命だと悟りました。長い間ありがとう。
…
んで、新しいのを求めて文具店へ行くわけですよ。
青い箱にハンドル、下のほうに削りカス受け。
鉛筆削り機の姿は変わらないんだなぁ。
2500円の、そこそこ良さそうなのを買います。
…
帰ってから、箱から出してみます。
言っちゃ悪いが貧相。
以前のよりも小さい、削り度スイッチもない、金属部分は丸出し。
いやいやいや、削ってみないと分からない。
試しに一本、3回ハンドルを回す。
さりさりさり
手応えないな。大丈夫かうおおおお!?
削れてるッ!! もう削れてるッッ!!!
圧倒的パワー!!!!!
もう一本
さりさり
削れたッ!! 2回で削れたッッ!!!
時代の流れって、すげー!!!!!