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夜叉神様の思し召し

「この森にこんなところがあったなんて!」

「ええやろ?俺もここが好っきゃからイヨ村に来たんや。ま、男2人で来るとこちゃうけどな」


ガンブル10頭の討伐のため森に入った俺たちは、石碑があった場所からは離れた森の奥地へと来ていた。

そのには様々な種類の木々が生い茂り、それが真っ赤に燃えるような赤色や鮮やかな黄色に様変わりしていて

俺の視界全てを埋め尽くしていた。


そして何より素晴らしいのが、ここには温泉があるのだ

絶景を見渡しながら入る湯船は風光明媚な趣がある。


「あぁ〜たまらんなこら!何遍入っても身体が悦びに満ち満ちとるわ」

「本当に気持ちいいですねぇ・・・俺もこの温泉知ってたのかなぁ」


ふと過去の自分がこの温泉に入った事があるのか気になった

そうだったらいいなと思わせる魅力がこの温泉にはある。

しばらく温泉に浸かっていると、気持ち良すぎてウトウトしてきた

だんだん意識が薄れてゆく


だんだん…意識が…





「よっ、スッキリ記憶がなくなった気分はどうだ?」


ん?えっなんだここ

真っ白な空間

そこに1人の男がいた。

真っ白で引き締まった体に見た事ないほど真っ黒な髪を肩まで伸ばし

赤い眼光は鋭く射殺されそうな異彩を放ち

上裸の身体や顔の至る所に赤い紋様、呪文のようなものが描かれていて更に浮世離れした雰囲気が加速している。

ひと目で人間ではないということが分かる


「あ、俺のことも分かんねぇか!俺は夜叉神、喧嘩の神様だ。かっこいいだろ?」


え?あ、はいかっこいいです

それで、ここはどこですか?なんで俺ここに…


「ここはお前の深層意識の中でな、俺がお前を強くするためにお前の中にはいりこんでやったのさ。」


はぇ〜、そんなことがあったのか

だから俺は記憶をなくしたんですか?


「おっ、察しがいいねぇ。俺が入るためには今までの記憶があると不便なんでな、消して入るスペースを開けた訳だな」


なるほど、今の俺は夜叉神様が憑依してるから強くなっているわけですか?


「おう、普段とパワーもスピードも全ての能力が次元の違うレベルになってるぜ。ただな、身体が慣れてないうちは戦う時の感覚が違いすぎてやり辛いかも知れんな」


なるほど、慣れるまで練習あるのみですか


「そういうこったな、下手うって死なれると困るからな。頼んだぜ」


ありがとうございます夜叉様!

俺、これから生まれ変わった気持ちで頑張ります!


そうして俺はまただんだんと意識を取り戻していく


だんだん…意識が…


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