SP1 ~子供の頃の聖夜~
クリスマスに書いた小説です。
~浅木 通のクリスマス~
寒い冬は苦手だったけど、やっぱり好きでもあった。
その理由は、雪、サンタさん。どちらでもない。なら何か、それは―――――
クリスマスにご馳走が食べられるって事だ!
いつものような貧相とも豪華とも言い難い、中途半端な家庭料理。(味はそこそこ美味しい)
でも、クリスマスの時は、家に帰れば食事は豪華だし、ケーキもでる。そこには笑顔もあった。(そこには目もくれなかったけど)とにかく楽しかった。まぁ、食事以外にも、プレゼントが嬉しかった。いつもは買ってもらえないような物も買ってもらえるしな。一つだけど。本当に楽しかったよ。
ちなみに、サンタの存在を信じていたのは小4まで。結構信じていた方。
~天ノ河 鶴音のクリスマス~
寒い冬は・・・・・好きだったわ。でも、嫌いでもあったの。
その理由は、友達と会えない、起きるのが遅くなる。どちらでもないわ。なら何か、それは―――――
親がサンタって事を隠すのが下手で、ずっと私が信じていると思っているからよ!
それを見ているとこっちが恥ずかしくなって、この気持ちが分かる人はどのくらいいるかしら。
「ハハハッ!サンタさんだぞ!良い子にしていたらまた来るからね!メリークリスマス!」ってね。
これだけ聞くと良いお父さんじゃないかと思う人もいるかもだけど、確かに私もそう思うわ。でも、地獄はこれからよ。
お父さんはお父さんの友達に、「今日もばれなかったぞ!」なんて言ってるのよ?だから、全てはお父さんのせいね。
ちなみに、サンタを信じていたのは幼稚園の年長さんまでよ。そして、サンタはいないって事を私が知ってる。それをお父さんが知ったのは、私が小学5年の時よ。
~花園 美甘のクリスマス~
私は、雪が好き。サンタさんも好き。でも、ミカンは嫌い。名前が美甘なのにおかしいよね。甘いのもあるけど酸っぱいのがある。時々皮をむいてたら汁が目にも入るから嫌い。爪も黄色くなるし、嫌い。
でもでも、ミカン以外だったら多分全部好き。もう疲れたからあとは、寝るから。こたつって温かい。
ちなみに、私がサンタさんを信じていたのは中学2年生まで。親が隠すの上手かったんだ。寝てたらいつの間にかプレゼントが置いてあった。