交ワシテシマッタ約束
Webで初小説投稿です。
此の小説は語彙力の無さや例えの低さ、誤字脱字に改行の少なさによる読み難さ、書けば書く程gdgdになっていく等を多量に含んだ作品となっております。
其れでも暖かい目で見て下さる読者の皆様だけ、御覧下さい。
「クッソ!このバケモノ共め‼︎」
其れだけ吐き出す様に言った男は、彼等に背を向け逃げ出した。
「相手は逃走。追撃します」
「ここまで来て逃すバカはいないッスよね〜」
「アイツ何気に速いわね。まるで……えーと、何て言うんだっけ?」
「ふんっ、知らないわよそんなの。それよりこんなゴミに使ってやる時間はないのよ。さっさと仕留めるわよ」
四人は逃げ惑う男を追い掛け始めた。足を滑らし転げながら逃げる男と確りとした足取りで追い掛ける四人の間合いは次第に詰まってゆく。
「あーもう何もかも面倒臭せぇ、これで全員死ねやァァァッ‼︎」
彼の手から蒼白い光と共に数字とアルファベット等の記号が集まり、一つの物体を形成した。
「アレ?コレってもしやチョーッチばかしヤバいヤツッスね」
「ロケットランチャー種類不明。私達の連戦でのダメージとロケットランチャーの威力を考えると間違いなく死にます」
「それくらい解ってるわよ!」
「あはは。どうしよっか?」
そうこうしている間に相手は指を引き金に掛け、四人に銃口を向けていた。
「ヒャアァァァ‼︎吹っ飛べェェイェェェッ‼︎」
引き金を引く音と共に鼓膜を破く様な爆発音。然し、其れは四人に飛んで来る事はなかった。
「うげぇ……がはっ⁉︎」
吹っ飛んだ男の躰は三一.七メートル先の壁に衝突した。男の右手は爆発に巻き込まれたのか肘から下が無くなっていた。然しこの世界には骨や肉、血等は再現されておらず、その代わりに先程ロケットランチャーを形成する際のエフェクトが断面を包んでいた。
「な、何が起きた⁉︎」
「銃弾を発射されると同時にナイフを刺したんだ。銃弾は撃つ前の判定は火器本体だが引き金を引いた瞬間から判定が火器本体と銃弾に変わる。今のは奴が引く瞬間に投げたナイフが丁度判定が変わった銃弾に刺さってバレル内で爆発した」
其の声の主は先程の現象を解説しながら、四人の元に近付いた。
「リーダー!」
「ったく、遅いわよ!どこで油を売ってたのよ」
「お前等こそ何遊んでる。四人もいるんだ。一人相手に手こずるな」
リーダーと呼ばれる人は一つ溜め息をつくと今度は男に近付く。
「わ、悪かった!ちょっとイタズラしようと思っただけなんだ!ゆ、許してくれぇ‼︎」
「よくあの爆発で生きてたな、バレル内での爆発だった為、威力が若干弱かったのか、単に威力が弱かっただけなのか。でもまあ、死んだ方が楽だったろうな」
彼は男の前にしゃがみ込むと髪を掴みグイッと持ち上げた。
「お前の願いは何だ」
「へ?はぁ……?願いってそりゃ億万長者かスタイルバツグンの女だろ」
男から一般的なもの——但し共感してはない——が返しが来ると、彼は呆れ溜め息をついた。
「もういい。死んでくれ」
彼は片方の手にナイフを形成し、首元に刃を添える。
「ま、待ってくれ!俺は、俺はっ……」
男の言葉は其処で途絶えてしまった。ぐったりと倒れた躰は直ぐに例のエフェクトに包まれ形を変えた。丸く紅い結晶一つ。そして袋が一つ。中には同じ結晶が幾つか入っているだけだった。
彼は其の結晶を摘み上げると、近くにいた彼の仲間に尋ねた。
「クリスタルを入手。俺達の今迄のを含めて合計と残りは」
「私達が今迄集めた《記憶結晶》は三四七二八個です。残り六五二六七個です」
「そうか」
暗い空を見上げ暫くした後、彼は立ち上がり身を翻した。
「今回のノルマは達成。さっさと帰るぞ」
「了解」
「りょーかいッス」
「お疲れ〜」
「ふん、こんな場所から早く出たいわ」
其れから数分後、ある特定の座標に戻って来た彼等の一人がある呪文を唱えた。
コネクト・アウト 《T.w.》
チェーンが回る音。途断える事のない蝉の羽音。皮膚を焼く陽射し。僅かに合成ゴムの臭いが鼻を刺激する。
二〇三七年の夏。夏期休みが始まってから一週間後のとある午前。俺——煌鐘 透——はある集合場所に行く為に自転車を漕いでいた。
坂になっている道を車輪を回しながら数体抜いて行く。やがて坂が緩やかになり、今度は下りに差し掛かる時。俺を呼ぶ声が聞こえた。
「あ、煌鐘くんちょっと待って!」
女性。声からすると、歳は俺とあまり変わらない。身長は俺より小さいと推測。とすると彼女は——
自転車を止め、顔だけ声の主に向ける。
そこには俺の予想通りの人がいた。年齢は確か十五。推測通り俺より頭一つ分小さい。
服は白のワンピースに七分袖でデニム風の上着、脹脛の半分までのブーツ。
澄んだ蒼い瞳にベージュの極上の絹など比べ物にならない程高質な素材で出来ている様な髪が前は鼻先、後ろは腰上まで。線の細い顔の輪郭にすぅと鼻の線が流れる透明度の高い白い肌。そして仄かに桜色を帯びた唇。体型は躰や四肢が細い事以外は服越しで分かりにくいが、その出で立ちは華奢で儚げな少女そのものだった。魁斗曰く、身体に余分な肉もない健康的な肉体そのもので、しなやかな線を描いてる。脂肪が胸に寄ってる気がするが、形も良いしバランスに支障はない。世界でも此処まで美形で美しい女性はいない、らしい。因みに胸の方は亜希音先輩から案外と大きい、と言っていたので、多分着痩せするタイプなのであろう。
——っていうか何で彼奴等俺にそんな事言ったんだ?
永遠の謎である。
話が逸れてしまったが、確か彼女の名前は——。
「桜木 遥。だったか」
「私の名前、覚えてくれてたんだ。君とは全然関わってないから知らないと思ってた」
彼女は頰を赤らめ、嬉しそうに微笑んだ。
「全然という程でも無いだろ、同じ班だから。一応はな」
「一応、か」
俺の返しが良くなかったのか、今度は視線を地面に落とす。其の表情は読み取れない。
「それより、俺に何の用だ」
「えっ?」
彼女は視線を俺に戻す。其の表情は何の事?とでも言いたい様であった。
「俺に何か用事があったから、呼んだんだろ」
彼女は数秒間考えた後、ようやく自分が伝えたかった事を思い出した様だった。
「あ、そうだった。明日は班の自由課題の為に皆で博物館の展示イベントに行こうっていう事になってて、それで八時半に神海ヶ丘高校前のバス停に来てね、って言おうと思ったんだ。煌鐘くんにも知らせようと思ったんだけど、君だけコミュニケーションアプリの友達登録していなかったから伝られなくて。本当にごめんね?予定は勝手に決めちゃうし」
顔の前に手を合わせる。別に責めるつもりは無かったが、此処までされると流石に何も言う事は出来なかった。
胸ポケットに入った手帳とペンを取り出しながら、話を続ける。
「解った。明日の八時半に学校のバス停だな」
「お願いします。後、呼び止めてごめんね」
今度は他の件で謝る彼女の前に小さな紙を出す。
「これは?」
「俺のアカウント名とID。追加するまでに時間が掛かるから」
紙をしっかりと手に取る。
「うん、分かった。私のアカウント名は『はるか』になってるから」
「了解。じゃあな」
「うん、また明日!」
ペダルに足を掛け、勢いよく踏み込む。再びチェーンが回る音が聞こえる。
「明日、か」
それから集合場所である古びたビルに辿り着いたのは数分後であった。
どうも、白咲 桜花です。
今回から連載を開始します此の小説なのですが、前書きで書いてあります様に、初心者で誤字脱字、語彙力等多くの問題を抱えております。出来るだけ読みやすい様に努力しますが、多分このまま直らないと思いますので、ご注意下さい。
この小説の投稿ペースですが、特に決まっていませんので、急にパッタリと途絶え、一年間以上空いたりする可能性があります。失踪だけはしない様にします。頑張ります。
前書き、後書きはあまり書かないと思いますが、書けば書く程砕けていくと思います。
この先、皆様にご迷惑をお掛けする事が出てくると思いますがこれから宜しくお願い致します!