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閑話1 隠密リーナの秘密

世直し旅と言えば、入浴シーンですね(笑)

「それにしても、ショウコ様って顔はそっくりなのに性格は似てませんね。」


 リーナが浴槽の縁に寝そべり、その裸体を惜しみなくさらけだしている。


「そうでもないわよ。あの意志の強そうなところなんて、そっくりだと思うわ。」


 私は化粧を落とし、お湯に浸かりながら、ショウコの顔を思い浮かべてみる。


「それにしても、サンジェリークったら、どこに行くのも付いて回れば嫌われるのも仕方が無いわよ。」


 そうよね。王宮での最後に頃なんか露骨に避けられていたものね。


「むう。やっぱり、嫌われてたの? だってしょうがないじゃない。ずっと、あの顔を見ていたかったんですもの。」


 やっぱり、最初に恋人気分でいたのが失敗だったかしらね。


「だからって、女になってまで付いて行くなんて何を考えているのよ。」


「少しはお近づきになれるかと思ったのだけれど。違ったわね。代々の『聖女』の大部分が平気だったから、異世界の女性はみんな好きだと思ったのよね。」


 中には興味深々で根掘り葉掘り、きっかけとなった事とか好きな男性の事とか追及しだした『聖女』もいたというのに、思いっきりスルーされてしまったわね。


「セイコ様は、逆に顔は似てない。普段はおとなしいけど、言うべき時は言う性格はあの方にそっくりじゃない?」


「そうかな。わかんないわ。」


 セイコさんの顔を思い浮かべるがあいまいだ。


「さては、ショウコ様しか見て居なかったわね。2人も『召喚』したのだから、平等に……って無理か……。」


「『聖女』にしては影が薄いというか。わざと目立たないようにしているというか。なんなんだろうね。久しぶりに背中を流してくれない?」


 そのまま、浴槽から立ち上がる。


 洗い場でイスに腰掛ける。と、リーナが後ろから抱きついてくる。


「なんで今回に限って、アリ・アリにしちゃったのかな。」


 リーナがソレを見ながら言う。


「リーナもけっこう『聖女』に毒されているよね。」


「ふふふ。まあね。それにしても、今回の『聖女召喚』は異例づくしよね。代替りの予測とは随分と違っているけど、今回はどうする?」


「今までも予測が外れたこともあったじゃない。だから、もちろん使うわよ。」


「それでショウコさんの心に刻み込むわけね。そのときにデキればラッキーってくらいなんでしょ。ソレは? 悪い男ね。」


謎な会話と謎の設定。

謎は追々解き明かされますので、ズバリ当ててくるのはご勘弁ください。

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