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比叡山

前、比叡山で

9日間

何も摂取せず

眠ることはおろか

休むことも許されず

ひたすら

信仰の対象である

真言を唱え続ける

『堂入り』

に挑戦され、

見事修められましたかたの模様が

報道機関など通じ

伝えられたのでありますが


それを受けての感想は

どのようなモノであったのか?

と申しますと


(……凄いとは思うのでありますが)

(……で!?)


そのニュースを聴いて浮かんで来る

たとえは

どのようなものであったのか?

と申しますと


レギュラーになることは出来ないんだろうな……

の2年生の部員が

新入部員に対し課した

悪ふざけが

伝統に変わってしまった事や、


勇壮過ぎて死傷者が発生するような

危険な祭りの起源のような


雰囲気が随所に漂って来たのは

私だけなのでありましょうか?


もっとも

少なくとも

地球上にあるモノ全ては

この世に存在する

各生物の個々に

内包されている部分がありますので

ありとあらゆる邪念を削ぎ落とし、

自らを問い続けることにより

根源をつきとめる


と言うことにはなるのでありましょう。


(思い出したように)


こんばんは。

信成がいつもお世話になっております。

総理大臣の織田信長です。


(……これ書かないと

作者の思い込みを

思い込みのまま

書いているだけにしかなりませんので)


(……実際、そうなのでありますが 苦笑い)


現代の日本に住んでいますと

忘れがちになってしまう事柄なのでありますが

宗教

と言うのは

実は

政治

と言うモノと

密接に絡め合う

元来は

全く同じものであったのでありましたが


転生前の

(今更、設定に戻ろうとするのもなんではありますが)

私。信長の尽力もありまして

生の世界に従うべきものと

亡くなられたのち

次の生に向かうまでの間。

関わり合うべきものとを分かつ事業の

一翼を担って来たのでありましたが


その最たるものが

冒頭に取り上げました

比叡山でありまして


彼らに与えられました

任務

と言うモノが

実はありまして

それは何か?

と申しますと

古代

まだ天皇の支配が及んでいなかった

現在の滋賀県より東から侵入しようと試みる勢力が

都であります

現在の京都府。山城国に入って来ることを阻止するべく

唯一の通り道の北にあります

比叡山に配備された

近衛兵がキッカケとなりまして

現在に至っているのでありまして


転生前の私。信長も

本拠地が岐阜。

京都より東に位置しておりましたので

上洛する際、

必ず比叡山の南の

狭い道を通過しなければならなかった。


当初は

13代義輝公に謁見するためでありましたり、

のちに15代将軍となります

義昭公を奉じましたりなど

比叡山との関係が

比較的良好な

足利家の所用

と言う

ある意味

通行手形を持参しての上洛でありましたので

特に気にする必要も無かったのでありましたが


(……義昭がね……)

あんにゃろう

上の口では

(3つ違いなだけなのにも関わらず)

『御父上』

と、のたまっていたくせに

下の指先では

『わらわを蔑ろにする信長を討て』

と手紙をばら撒いたりしまして


自らの手で勝ち取っていない奴に

名目だけとは言え

権力を渡すとロクなことにはならないのでありますが


この状況。

京に出入りする際、

比叡山が静かに通してくれる保証となるものが無くなってしまいますと

どうしても

桶狭間のような

隊列の伸びる

狭い路地を通るのは

心臓に良くは無い。


だからと言って

山まるごと火を放つのもどうか?

と言うのも理解はしていますよ。

理解はしているのでありますが

彼らの本来の目的が

東から京に向かって入ろうとする

都の政権と意見が異なるモノを退治するためである以上


(……焼き払うしかなかったんですよね……)

当時の最新兵器では……。


もっとも

比叡山全体を

秀吉に囲ませる

と言う選択肢も魅力的ではありましたが……。


そうすれば

断食修行も

9日どころでは済まなくなりますし、

悟りを開く機会も増えたことかと思われますが

秀吉のことでありますので

悟りを開いたかたが

どのような状態で

外の世界に出ることが出来たのか?

につきましては


(……神のみぞ知る)


であります。

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