国崩し
親の身分
と言うモノが
子供にも直結することが
普通でありました
封建時代でありましても
伸し上ることの出来る
特殊技能
と言うモノがありまして
代表的なモノとしまして
読み書き算盤
のほかに
砲兵
と言うのがありました。
代表的な人物の1人が
ナポレオン
なのでありますが
日本で
砲兵が重視された時代の1つが
鉄砲伝来以降の
戦国時代でありまして
その威力に魅了されまして
硝石の入手が比較的容易でありました
西日本を中心に
兵器として用いられたのでありましたが
1つの筒に
弾と火薬を詰め込んで
火を点けますので
その扱いかたを間違えてしまいますと
自滅の要因にもなり兼ねない
厄介な代物であったこともありますし、
当時の銃器は
連射の利かないタイプでありましたことに加え、
これが更に大きな
大筒となりました場合
移動させることが大変でありましたので
主力兵器として扱われたのか?
となりますと
必ずしも……
であったのでありましたが
本願寺との一戦に置きまして
物資の搬入に来ました
毛利水軍の
手投げ弾に散々苦しめられました織田水軍が
その対策として
鉄で覆った舟を建造する際、
反撃に用いるべく搭載しましたのが
大筒でありました。
海を舟で。
でありますので
陸で輸送するのに一苦労でありました
大筒の移動も楽になりましたので
無事。大阪まで運ぶことが出来まして
毛利水軍の侵入を食い止めることに成功したのでありましたが
その後の戦いで
この舟が用いられていないのは
何故なのでありましょうか……。
水の上とは言え
鉄で覆われた舟でありますし、
大砲を積むことが出来るようなモノでありますから
大型であったことが想像できること。
更には
当時の動力源は
風
もしくは
人力でありましたので
敵を追い払うのには役に立ったのかもわかりませんが
敵地に乗り込むことに関しましては
まだ向いていなかったことが想像されます。
そんな大筒でありますが
その威力から
【国崩し】
とも称されておりました
大筒でありますが
使う火薬の量や
1回当たりに用いる弾の大きさも大きさであったため、
費用が嵩んだことにつきましては容易に想像出来ますし、
1つ間違えますと
大筒のほうが破裂してしまう恐れのある代物でありましたので
自分の国を崩してしまう
【国崩し】
とも揶揄されておりました
大筒でありましたが
ある1点を守る。
もしくは
ある1点攻めるなど
小回りを必要としない場合でありますと
効力を発揮されることしばしでありまして
代表的なモノとしまして
大友氏最後の砦としまして
島津氏と相対し、
食い止めることに成功しました
丹生島城の戦いや、
大坂冬の陣などが
その例になることかと思われます。
江戸時代に入りまして
武装解除となりましたこともありまして
銃器の発展が停まってしまったことが
黒船以降の混乱要因となったのでありましたが
これにつきましては
アメリカでは無いですけれども
身を守るための道具のハズが
更に被害を甚大なモノにしてしまっている。
それも
些細な要因で。
を防ぐためでもあったと思われますし、
硝石を自前で確保することが出来ない国であったこと。
捜せば出て来るには出て来るのでありますが
産業革命の大きな動力源となりました
石炭につきましても
……正直、ヒトが入って作業するには
危険すぎるほど
深い場所まで潜らないと採取することが出来なかったことを思いますと
必要に迫られでもしない限り。
で良かったのかな?
と……。
今が平和だから言えることなのかもしれませんが。
国崩しに話を戻しますと
今、中東並びに
その中東からヨーロッパに向けまして
様々な動きが見られております。
見られておりますが
その相手としている国々が本気になれば
文字通りの
国崩しを扱うことの出来る
能力と
準備が整っている国を
相手にしている。
と言うことを
……知らないとは思うのでありますが。
それも
70年前とは違い、
1つの都市に留まらず。
のモノを持っている。
ことを思いますと
(……良い時代の日本に
生まれ育つことが出来たことに感謝しなければいけませんね。)




