茶器
人は何を求め仕事をするのでありましょうか?
この問いに対する答えとなりますと
生きるための糧を得るためでありまして
その方法論の1つとしまして
戦国時代。
いくさ働きで成果を修めることにより、
雇い主から報酬を得る。
と言うモノが
仕事として成立する程、
応仁の乱から
戦国中期辺りまで
寒かった時期であった上に、
当時の価値基準が
必ずしも寒さには強く無い
水稲
でありましたので
勢力を拡げなければ
食べていくことが出来なかったこともキッカケとなりまして
のちに群雄割拠と呼ばれる時代を産み出すことになった。
そうでもなければ
同じ国(今の都道府県。市町村)内で
同僚の関係にありました仲間や
先祖代々身分を保証してくれていました主君を貶めてでも
独り勝ちしようとは
……しないでしょう。
普通に考えますと。
そこで必要となって来るモノの1つが
傭兵でありまして
その傭兵の成り手に関しましても
価値基準でありますコメの確保に四苦八苦していた時代でありましたので
あぶれたかたがたが発生し、
生きていくための
報酬を得るべく
いくさ場を求めた結果。
関ヶ原で敗れ、
大坂の陣でも敗れ
と言うかたの中の1人が
宮本武蔵でありましたように
いらっしゃったことと思われます。
このことが江戸時代に入りまして
とりつかれたように
新田開発に走らせた要因の1つなのかもしれませんが……。
そんな中。
首尾よく勢力圏の拡大に成功しました
信長でありましたが
勢力圏を拡げることが出来たとは言え、
与えることの出来る領地や金銀には
内部留保の観点から
限り
と言うモノがございます。
攻め勝っている時は
まだ良いのでありますが
侵入して来ました敵を追い払う
と言いました
守りに対しましても
当然、報酬と言うモノが必要となって来るのでありますが
守っただけでありますので
元寇の時、同様。
成果に見合った報酬を家臣に与えることが難しくなってまいります。
そこで
感状
とか
名前の一字を与える
と言うモノが発生するのでありますが
与えれば与える程、
効力が薄くなってしまうモノでありますので
いづれそれでは納得して頂くことが出来なくなる日がやってまいります。
それに変わる
兌換とは無縁のモノは無いか……。
報酬以上の
名誉
となるモノは無いか?
の1つとして登場して来ましたのが
茶道具でありました。
最終的には
滝川一益などは
関東管領の地位よりも茶道具
と言う逸話が残る程、
思惑通り。
事を運ぶことに成功しましたのが
戦国時代の信長でありましたが
今の時代。
お金に変わる
しかも
お金では買うことの出来ない
兌換不可能なモノであるにも関わらず
欲しがるようなモノは
……あるのでしょうか?
課長代理
と言う地位を与え、
一定金額の手当てを付ける代わりに
それまでありました
手当以上の
残業代がカットされる
みなし管理職
と言う方法も無きにしもあらず
なのではありますが
これにしましても
次のステップ。
正真正銘の管理職。
更には
真の経営層に上がることにより、
より報酬を増やすことが出来る。
と言う目標があるから
成り立っている
(=静かに受け入れている)
のでありまして、
『みなし管理職だぁ♪』
と小躍りされているかたは
いらっしゃらないことと思われますので
(……たぶん違うと思います。)
最終的には
お金になるのでありますが
秀吉の時代に現れました事柄の1つとしまして
畿内周辺で活躍して来ました武将が
蒲生氏郷のように
今の福島県
と言いました
当時の首都であります
京都から遠い場所に移封されることや、
父祖伝来の土地からの異動に対し、難色を示すことがありまして、
その代わりとしまして
石高を上乗せする
遠隔地手当てを付与することにより
納得して頂く。
と言う事例があったことを思いますと
お金を貰う
と言うことは
腑に落ちないことを黙らせるための
道具の1つでしか無いのかもしれません。
戦国時代の茶器のようなモノを
今。見つけられているかた。
自分が自分に。
ではなく
それを他人に与えることが
お金以上の効力を発揮しているモノ。
……は
少なくとも
趣味をやるにもお金要りますからね。
今の日本には存在していないように思います。
追記 今の私にとりましての
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