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佐久間信盛

信秀の時代から仕え、

信秀没後の家督争いの際にも

一貫して信長を支持し、

その後も

主だった戦いに従軍。

数多くの功績を残すも

石山合戦終息と共に

19ヶ条モノ折檻条を突きつけられ

高野山に放逐された武将として

知られております

佐久間信盛。

なぜ彼は

信長から追放の憂き目となったのでありましょうか?


そのヒントとなるものを

……となりますと


2年前でしたか。

日帰り可能なお隣の国に隣接しているにも関わらず

近くて遠い国となってしまっております

更にお隣の国で

国の中枢に位置付けられておりましたかたが

突如としまして粛清される。

と言う出来事がございました。


その際、

粛清に至った理由につきまして

様々な事例を挙げまして

決定に至った正統性を誇示すべく

報道機関を通し、

発表されていたのでありましたが


内容を読ませて頂きまして

感じたことは

どのようなことであったのか?

と申しますと


代替わりに伴いまして

新たにトップとなられましたかたからしますと

自分の考える通りに物事を進めるには

どうしても……

となる事例と言うモノは

古今東西あるものでありまして、

ましてや

昔の自分を知っているモノ

となりますと

尚更邪魔になって来る。


なんとか取り除く術は無いものか?

と難癖をつけまして

除去しようとする動き

と言うのは

事例を捜せば幾らでも出て来ることであると思われます。


で。どうせ無きモノにするのでありますから

この際。

今。

自らが運営しているところの

うまくいっていない。

とりわけ原因が自分にある部分を

除去の対象となりましたかたの責任として

押しつけてしまえ。


が2年前。

近くて遠い国で

発表されました文言であります。


……の観点から

改めて佐久間信盛を眺めてみますと

2年前の出来事と合致するポイントが浮かび上がってまいります。

以下述べていきますと


信長以前からの重臣であったから。

しかも秀吉や明智などとは異なり、

絶対的な主従関係と言うよりはむしろ

武田家における小山田家のように

佐久間信盛自身の地盤を保持していたこと。

信長以前

でありますので

当然。

信長が

尾張の大うつけ

と呼ばれていた頃のエピソードも知っていたハズでありますので

今後。

絶対君主として君臨することになる際、

そのような黒歴史を知る人物は居ないに越したことは無い。

加えて

佐久間氏が地盤を置きます尾張南部は

信長の息子であり、

後継者であります

信忠の勢力圏に位置付けられているため

今後。信忠が領国を経営する時の足枷となる可能性も否定できない上、

佐久間はある意味独立した勢力でありますので

政変が起こった際、

信忠政権を内部から崩壊させる要因にもなり得る存在に変容する危険性があったこと。

尾張南部と言う

兵を割く必要が無い

と判断出来る地域に根を張っているため

(これは本能寺の原因を作った勢力が何処であったのか?

信長の弟の内1人がこの世と別れを告げなければならなくなった戦いの

発端となった場所が何処であったのか?

で図らずも証明されることになるのでありますが)

佐久間本人に謀反の意思。有る無しに関わらず

安全圏であります

尾張南部を

確実に

織田家直属のモノとしたかった。


その証拠に

19ヶ条の折檻条で

遊び呆けているだけではないか。

と譴責されることになりました

佐久間信盛の息子は

放逐から

わずか1年で

信長在世中の

織田家への帰参が赦され

その後。

遊び呆けていたことを特技としまして

生活に不便を感じること無く

天寿を全うされ、

直系ではありませんが

佐久間家は旗本として

江戸時代存続することとなったことからも

読み取ることが出来ると思います。


……で。改めて

19ヶ条を読ませて頂きますと

一族経営の会社で

最近

次の代に引き継がれる時期に入り、

親子で喧嘩しているな……。

でも息子可愛さに

親のほうが折れてしまっている会社に

長年勤められております

古参のサラリーマンのかたが読まれますと

佐久間信盛が

どれほど

不当な口実を突き付けられて

放逐の憂き目となったのか。

を理解することが出来ることかと思われます。


そうとは読み取ることが出来ないかたに

私はなりたかった……(苦笑い)。

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