三十六計逃げるに如かず
13歳2ヶ月
と言う
史上最年少の若さで
将棋の三段リーグ入りを決められたかたの話題が
様々な報道機関を通しまして報じられております。
中学生でプロ棋士(4段昇段)
となられましたかたは過去に4名。
その中で
現行の三段リーグを経てのかたは
わずか1名しかいらっしゃらない。
そのかたがた全てが
のちに将棋界を代表する棋士になられたかたばかり。
そこに名を連ねることになるのか?
に注目が集まることになるであろう
(三段リーグ参加は次の期から)
かたが
とある地方局の情報番組に出演されておりまして
その局の記者のかたと対局される場面がありました。
最初。その記者のかたは
飛車と角の二枚落ちでお願いします。
と伝えましたところ
13歳のかたは
盤面には王様のみ。
持ち駒無しで構いませんよ。
と返しまして
対局スタート。
結果は
13歳のかたが勝利を修められたのでありましたが
昔、
(……突撃されたかた)
がバラエティ番組に出演されました際、
タレントさん相手に
盤面は王様のみ。
ここまでは同じなのでありますが
持ち駒として
歩を3枚持って。
と言う対局を見たことがありまして
案の定。
3手目にしまして
タレントさんの角が行き場を失う。
と言う御約束が展開されたのでありましたが
持ち駒無し。
王様のみ……
で。
となりました場合
正直に申し上げますと
どうやったら
下手側が負けることになるのだろうか……。
にものすごく興味を感じたのでありましたが
将棋は
王様で王手を掛けることは
4名いらっしゃいます
中学生でプロになられましたかたの内、
御一方のかたが
昨年のコンピュータとタッグを組んで行いました対局中に披露されました
相手が打つ前に連打するようなことでも無い限り
不可能でありますので、
某かの持ち駒が無ければ
13歳のかたは勝つことは出来ません。
と言うことは
駒を1つも渡さない。
常に某かの駒が利いている状況で
13歳のかたの王様を包囲していく、
嫌がらせの挟み将棋みたいなことをやっていけば
絶対に負けることは無い。
逆に歩1枚でも渡した瞬間に
桂馬か角が潰されまして
(……斜めや不規則な利きに弱いかた多いですので)
活用されていく内に
下手側がパニックに陥り、
気付いたら
取り返しのつかない事態となる。
……と言うことなのでありましょうか。
番組では
途中の場面を飛ばしていましたので
どこで間違えたのか定かではありませんが
その時の棋譜に興味があります。
将棋と実戦の共通点。
それは王様ないし大将は
常に王手を回避し続けなければならないことでありまして
ただ将棋と異なる点としましては
実戦では
二度指しが許されていること。
更には
相手に知られない形で近づくことが可能であること。
でありまして
その将棋とは異なる要因を
フル活用して
勝利を修めましたのが
桶狭間。
田楽狭間の戦いなのでありますが
これはあくまで
緊急事態においてでありまして
将棋の詰みとなりました時同様。
大将が
後継者も定めぬまま詰んでしまいますと
家自体が滅亡の憂き目を見ることになってしまうため
特に戦場の場でやってはいけないことは
戦死
であります。
それを回避する最良の策は何であるのか?
と申しますと
逃げる
であります。
徳川家康が天下を獲りましたのち
子孫に対し、
これだけはやっておくように
と推奨した運動が2つありまして
それは何と何であったのか?
と申しますと
馬術と水泳でありました。
将軍自らを太刀を振るう必要は無い。
逆に言いますと
太刀を振るう事態になる。
と言うことは
自らの命が絶たれることを意味すると同時に
家の断絶を意味するからであります。
(室町幕府13代将軍。足利義輝がその例)
故に
大将が為すべき
最も大きな仕事は
生き抜くこと。
そのために必要となって来ますのが
逃げる手段を確保すること。
当時ですと
馬術と水泳だけは習得しておくように。
となるわけであります。
……それが
260年のちに繰り広げられました
鳥羽伏見の戦いの時
どのような影響を及ぼすことになったのか?
につきましては
述べませんが
そこで逃げたことが
結果的には
静岡で家を残すことに繋がったことを思いますと
家康の遺した教えは間違ってはいなかったのかな?
見捨てられる部下は大変でありますが……。
(……秀吉。よくぞ帰って来た)




