高速船
鉄道をモチーフにしました
紀行作家として知られておりますかたが
以前。
新幹線が出来てから
について
語られたコラムがありまして
そのかた。
元々出版社の編集者。編集局長を長年務められましたかたでありましたので
様々な作家の先生がたとやりとりをされる。
作家の先生がたの中には
京都とか大阪と言いました
関西圏で活動されているかたも
当然の如く
いらっしゃいましたので
打ち合わせなどで
関西に出張されることがあったそうにございます。
その出張をされる時の足が
まだ新幹線が開通していない頃でありましたら
一応、日帰りが可能な
ビジネス特急
「こだま」
と言う在来線を使った特急が存在してはいたのでありましたが
大半の場合。
寝台列車での移動。
当時は個室なんかもありませんので
結構大変な旅路であったこともありまして
迎える側の
関西に住まいを構えられております先生がたも
丁重なもてなしをされましたり、
わざわざ足を運んで頂いたのでありますので。
とばかりに
とっておきのネタを寄稿させて頂きます。
など
1度の出張で全てが決まったのでありましたが
新幹線が開通すると同時に
日帰りは当たり前。
やろうと思えば
1日に2、3往復も出来ないわけではない。
少し遠いけれども
要する時間だけを見ましたら
通勤列車として利用することも不可能ではない。
となりますと
これまでのように……
とはならず
何度も出張をしなければ決まらなくなりましたり、
当然の如く
もてなしなども無く、
更には
これまで祝電で済ませることが出来ていた
結婚式の案内に対し、
出席することが当然の状況になってしまいましたりしまして
便利にはなったのでありますが
便利になった分
煩わしい事柄が増えたような感じがする。
と言いましたことが
述べられていたことを思い出しながら
(キャラの設定を忘れ掛けていましたので)
私。信長が500年前に建造し、
運用しましたのが
居城であります
岐阜や安土から
琵琶湖を経て
都。京を結ぶ高速船でありました。
これを用いることによりまして
時の将軍・義昭の近辺に異常事態が発生したとしましても
当時としましては
即座に対応することが出来るようになった一方、
人間。気まぐれなところがありまして
琵琶湖に浮かぶどこかの島に赴く機会があった際、
普段、居城で仕事をしています
女性の皆様が
親方様(私)は泊りになると判断しまして
息抜きとばかりに
羽を伸ばした時がありまして
たまたまその日は運悪く
私。信長は泊ることなく
その日の内に安土に戻りましたところ
本来居るべきモノが居ない……。
で。
となりまして
更に追い打ちを掛けるかのように
彼女らの弁明に訪れたのが
その彼女らが聞きに行きました
法話の坊主がやって来たものでありますから
……まぁね。
と言う惨劇が繰り拡げられることになる。
これもひとえに高速船があったから。
無ければ
小笠原諸島の父島の船みたいに
週に1便しか出ないようなモノでしたら
どんなに飽きてしまおうが
出航しませんので
泊らざるを得なくなるのでありますが
残念なことに
その時たまたま
ダイヤを自由に設定することの出来る
高速船が目の前にあったがために。
便利になり過ぎてしまうのも
考えモノであります。




