今は亡きあなたへ
なんだか作品一覧が病んでて申し訳ないのでたまにはこういうけいを。
あなたが亡くなって早一年が過ぎました。
俺は20歳になりました。
あなたが残してくれたお金で成人式にも出席できました。
成人式の写真、あなたの写真の隣に飾りましたが見てくれましたでしょうか?
あなたが残してくれたお金は無駄にはしていません。
老後の費用でもしようと思います。
学費としてのお金ですが、学費は自分で稼ごうと思います。
これも社会勉強ですし、働くということがどれだけ辛く苦しく大変か、身をもって体験したいのです。
あなたがどれだけ大変だったのか、知れたらいいな、なんてことも思っています。
あなたの苦労はこれだけではないのに。
不健康だと思われそうですが、食事は基本的にコンビニ弁当です。
俺なんかの健康を気遣ってくれた、あの薄味の食事が、たまに無性に恋しくなります。
たまに無性に寂しくなります。
たまには泣いてしまいます。
涙をごまかすかのように、コンビニ弁当をかきこみます。
涙の味って、こんな感じなのですかね。
1人の食事はさみしいです。なんて弱音を吐いたら、「さっさと彼女でも作りなさい」、なんていうのでしょうね。
また、今年も季節がすぎて、あなたの命日が近づいてきました。
時間の流れは早いですね。
まだ、あの日から数日しか経っていない、そんな気がします。
まるであの日から時間が止まっているかのようです。
こんな俺を見たらあなたは怒るでしょうか?
あなたの死を今もまだ心の奥で引きずりなら笑う俺を、あなたはどう思いますか?
今年もまた、お墓参りに行きます。
最近はすごいんですよ。
団子型のロウソク、コーヒー型のロウソク、ゼリー型のロウソクなんてあるんです。
そんなおもしろロウソクと、あなたがいなくなってからの思い出をもって、またあなたに会いに行きます。
こんな俺のために働いてくれて、感謝してもしきれません。
こんな俺に学園生活を与えてくれて、感謝してもしきれません。
捨て子だった俺をまるで本当の子供のように愛してくれて、感謝してもしきれません。
恥ずかしいなんて意地を張って、ずっとあなたを母親と呼ばなくてごめんなさい。
恥ずかしいから言えなかった言葉をあなたに送ります。
ありがとう、母さん。
作中のロウソク実際に売ってます。