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雪の詩

殺意・眠る・華

作者: asami


  殺意


 殺したい

 こんなにも

 殺したい

 この腕で

 この指先に力を込めて

 触れるもの全て

 手に入らぬものならば

 いっそ

 奪われてしまうのならば


  眠る


 眠る

 心。

 眠る

 気持ち。

 深い深い海の底

 眠る

 閉ざされた世界。

 誰にも

 見つからない、

 海の底のような、

 しっとりと月を包む

 闇のような、

 心。

 誰か、

 私を起こして

 そして

 つかまえて。


  華


 憧れる

眺める

羨望する


遠くからそっと

気付かれないように

そっと


夜の暗い海の中

見つめて

触れて

貴女を味わう


ただ夢の中だけで

貴女を感じる


貴女は手に届かぬ華

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