皇帝のコウテイのコウテイがあるコウテイがコウテイを経てコウテイしコウテイした話
皇帝は皇帝らしい、ご立派で広々とした公邸で目をお覚ましになられた。邸宅と周囲の土地とで高低差を作っている丘の上から降りて、そこに広がった森に散歩にやって来た。この森も皇帝の敷地なのだ。
「このような土地を遊ばせておくのはもったいないと思わんか」
「ごもっともでございます」
伝説の師匠に教えを受け高弟ともてはやされる長年の友でもあり護衛でもある騎士が肯定した。なので皇帝は公邸に校庭を作る事にした。近くの学校の校庭が狭い、広い遊び場が欲しいと前々から要望があったのである。国民と皇帝は仲が良かったので、それは面白い、いやでも皇帝の公邸宅の土地はちょっとないんじゃない?とか色々意見もあって、実に様々な工程を経て、結局皇帝の公邸には校庭が出来たのである。
皇帝には隣の仲良しの国に婚約者がおり、会う行程には船を使わねばならないが、結婚前から仲は良かった。彼女も皇帝の公邸に校庭があるのは面白いと肯定してくれたので、皇帝は満足であった。その後仲良しの工程を経て、皇帝と婚約者、今は妻の間に双子が生まれた。名はコーとテイであった。
やがて、皇帝が校庭を作り、遊ぶ子供達に何かしらの才能を見出し、いくつもの偉人を支援・育成した事は、一冊の本となった。
大きくなったコーとテイは、隣の国との様々な条約に更訂を入れ、二つの国の仲を深めた。その功程の苦労は大きくなったが、後を継いだ皇帝の政治は国民にも隣の国にも肯定されたそうな。
コッテイコッテイな締めですが、めでたし、めでたし。