始まり
人物紹介
サフィリア
住んでいる場所 フォーリー村
家族構成 父、兄
友達 クロエ
服装 基本白色のワンピース
趣味 読書
他者からの印象 可愛い
クロエ
見た目 ストレートの黒い髪、深紅の目
住んでいる場所 フォーリー村
家族構成 父、母、兄、姉×2人
友達 サフィリア
趣味 人魚探し
他者からの印象 変人
ステラ
住んでいる場所 フォーリー村
家族構成 父、サフィリア
友達 ゲーム機が友達
趣味 ゲーム
他者からの印象 引きこもり
うん。今日も充実した日だった。
私、サフィリアは今日も充実した学校生活を終え、家に帰る途中だ。
「サフィリアちゃん?聞いてる?」
「アハハ。ゴメン、クロエ。ボーっとしてた。」
「あの、人魚伝説の話!私、絶対あると思うんだよね~。」
恐らく、クロエが話しているのは人魚の伝説。
「サフィリアちゃんって、伝説の人魚姫に似てるよね。青い髪、紺色の目、白い肌、超絶美人だし。待って、全く同じじゃない?」
「そうかなぁ?そんなことないと思うよ?大体、伝説上の生き物でしょ、人魚って。」
でも、本当にいるなら会ってみたいな・・・。なんて。
「いるかもじゃん!今度の休み探しに行こ!じいちゃんが言うには、こんなに根強く人魚伝説が残っているのはここだけだって。」
そう、クロエの祖父は、人魚学者なのだ。
「そうなんだ。でも、また休みを振りにするのはチョット・・・。それに、先週怒られたばっかでしょ?海には近づくなって。私は、そろそろ図書館に行きたいかな~。」
海には、恐ろしい化け物が居るから子供は海に近づけないのだ。
「えー!でも、なんもいなかったじゃん。でも、サフィリアちゃんが言うなら図書館行こっかな?」
「そうしよ。あ、でも明日から3日間サバイバル学習だけど・・・。」
「ガーン。」
あ、効果音自分で言うタイプ?
「帰ってきたら海までついて行ってあげるから。今年もサバイバル学習のせいで留年2年目は辞めてよね。クロエ。」
「じゃあ、頑張ります。頑張らせていただきます。」
急に食い気味に言うクロエ。クロエは、なんとなく餌に釣られやすい。高級エサでクズ魚釣るよりかは簡単だ。
言ってる自分もこのたとえが正しいのかは分からないけど・・・。
「あ、私家こっちだから、バイバイ!クロエ。明日から頑張ってね~。」
「サフィリアちゃんもね~!バイバーイ!」
そう言って、手を振り合い家に帰る。
玄関を開けると、家の中に引き籠って(部屋に引き籠っているわけではない)ゲームばっかしているシスコンの兄ちゃんが飛び出して来る。
「サフィリアー!お帰りぃ!心の中で凄い言われてた気がするけど・・・。」
「ただいま。ステラ兄ちゃん。別に、何にも言ってないよ。ただ家の中に引き籠って(部屋に引き籠っているわけではない)ゲームばっかしているシスコンの兄ちゃん。って言っただけ。」
「いや、めっちゃ言ってるじゃん⁉」
「はいはい。」
そう言って、靴を脱ぐと家の中に入る。
「サフィリアか。お帰り。」
「ただいま。パパ。今から漁?」
「ああ!」
「頑張ってね。」
「ありがとな!サフィリア。ステラからはないのか?」
「言わねぇ。親馬鹿親父。」
「親馬鹿ではあるけど・・・。まあ、行ってくるな!」
「「行ってらっしゃい!」」
ステラ兄ちゃんと私の声が重なる。
パパはそれだけ聞くと名残惜しそうに、玄関を出た。
「それより!兄ちゃんにもないの?今からゲーム頑張るのに・・・。」
なんだ?こいつ。
「はー。ガンバッテネー。」
「カタコトだけどいっか。兄ちゃん頑張って来るね~。」
・・・。カタコトでいいんだ・・・。
私も宿題するか。最初に他国語からやろ~。
・・・。ルナ語難しい。でも、他国語は好きなんだよね~。
補足
人魚伝説:「伝説」参照
海の化け物:マナのよどみによって生まれた魔物、一角獣や鯨のような姿をしていることが多い。
サバイバル学習:生きる力を付けるために高校生までがやる。リタイアはできるが、代わりにその年は留年。行う場所は、毎年先生に各自割り振られる。
漁:魔物や魚を釣る。生活の基盤を支える大事な仕事。
ルナ語:世界最大国、水上帝国ルナの言語。言葉的には、英語と同じ。
他国語いう授業がある。