5.バニラ、初めてのお使い
バニラのソロシーンが続きます。
果たして、このシーン、どうなるでしょう?
バニラ:「……ああ。久しぶりにふつうの格好」
GM:の、前にセリスが一筆。「この方は事情を知って助けようとしてくれてる方です」といった内容を。ルーディさんあてね。
エクレア:うん♪。
バニラ:ところでPLが確認なのだけれども。
GM:はい。
バニラ:偵察って街の様子をそれとなく見てきて、ルーディさんに会って事情を説明~でok?
エクレア:あと、セリスさんのことが町の人に伝わってるか、聞いてきて欲しいかな。ルーディさんに会えば分かるだろうけど。
バニラ:じゃあ、とりあえず、ルーディさんに会う。
GM:はい。ちょっとだけ途中もロール。町の出入り口に近づきますと、衛兵がやってきます。
バニラ:うん?
GM/衛兵:「……旅人さんか?」と、職務質問。
バニラ:「……うん。旅人だよ。この街にお仕事を探しに来たの」
GM/衛兵:「あっちから来たみたいだが、療養地の方から来たんだよな? 途中で二人連れを見なかったか?」と、セリスさんとミディアさんの人相書きを見せる。
バニラ:「療養地?……うーん。二人連れってどんな人?」
GM:「こんなだ。あるいは蛮族の姿をしていたかもしれない」
バニラ:「見なかったと思うけど……。どうだろう?女の人とかは見かけたけど、あんまりよく覚えてないや。蛮族…?」
GM/衛兵:「分からないか……。ああ、もう行っていいぞ」
バニラ:「……うん」軽くぺこりとお辞儀をして、その場を去る。
GM:というわけで領主の館でいいかな?
バニラ:はいなー。
GM:はい。では……どうやって入ります? 正面から堂々と行くなら門番に足止めくらいそうな感じです。
バニラ:「(衛兵の人がセリスさんとミディアさんを探してて……。衛兵って領主の所の人かなぁ……?)」。まあ、スカウト技能なるものはないし! 正々堂々っ!!
GM/門番:「何用だ?」
バニラ:「こんにちは。ルーディさんはいらっしゃいますか?」
GM/門番:「……見たところ、旅人のようだが。領主様は今、お忙しい」。不審に思っている様子。
バニラ:「私、バニラっていいます。セリスさんの事でお話があると伝えてもらえますか?…お手紙も預かってきたし……」
GM/門番:「……セリスお嬢様の? あ、はい。分かりました」。急に態度が変わる。で、二人いるんだけど一人が取り次ぎのために中へ入ってく。
バニラ:じゃあ、待ってるー。
GM:で、残された一人がぽつりと呟く。
GM/門番:「領主様も、お嬢様の最後の手紙を受け取れば、少しは悲しみも和らぐだろうか……」と。
バニラ:「悲しみ……? えっと。何かあったの?」
GM:「知らないのか? ……四日前、お嬢様は蛮族に食い殺されたって話なんだ」
バニラ:「えぇ!?」
GM/門番:「なんでも……あれ、レッサーオーガだったか? 心臓を食べてその相手に化けるらしい。ミディアさんも一緒にいたってのに二人とも殺されるなんてな……」
バニラ:レッサーオウガ。セージ判定!
GM:どぞー
バニラ:(ダイス振る)知らん!
GM:惜しい
バニラ:「(えーと。どういう事だろ?) ……情報が錯綜してるのかなぁ。うーーん??」
GM:というわけで話をしてたら衛兵さん戻ってきて中に通される。
バニラ:じゃあ、通された!
GM:さて、中はわりと豪華な部屋。
バニラ:「……すごい。掃除も完璧に行き届いてる……。ここのメイドさん、優秀なんだなぁ……」
GM/ルーディ:「お待たせしました。何でも娘からの手紙を預かってこられたとか」。ルーディさんと執事がやって来る。
バニラ:「……あ、はいっ!」。びしっと居住まいを正す!
GM/ルーディ:「では、見せて頂けますかな?」
バニラ:「……あの。これを預かってきたのだけれども。……でもその前にちょっと聞きたいことがあります」
GM/ルーディ:……何でしょう?」
バニラ:「さっき門番の人が話していたけれども……。セリスさんが蛮族にって……」
GM/ルーディ:……ええ、お聞きになられましたか」
バニラ:「でも、私はセリスさんに会ったのです(かくかくしかじか!)」
GM:全部話す? ルーディさんと執事さんにー?
バニラ:うん。便利魔法カクカクシカジカは全部話す魔法(笑)。
GM:OK。
ここら辺、執事さんの前でも素直に全部話しちゃうのは、バニラらしくていい、と思います。
キャラクターになりきる演技、本当にこあらださんは凄いです。
わたしだったら、小細工とか、色々考えちゃうのに(笑)。
バニラ:あ。でも! みんなの居場所は言わないです。
GM:うん。
バニラ:状況だけね。あと、首飾りを見せる。「……それと、これを報酬だって預かったんだった……」
GM/ルーディ:ではルーディさん顔を青ざめさせて。「そ、それはセリスの……」
バニラ:「セリスさんが蛮族にっていう話、どれくらい確かな事なんですか?」
GM/執事:「りょ、領主様、まさか……化け物だったとご存知だったのですか!?」
GM/ルーディ:「……アルフレッド。お前はここに仕えて何年になる?」
GM/執事:「……40年になりますが……」
GM/ルーディ:「あの子をずっと見てきただろう。……あの子は、化け物だったか?」
GM/執事:「い、いえ……」
GM/ルーディ:「ならばそういうことだ。黙っていてくれるな?」
GM/執事:「領主様……で、ですが……」
GM/ルーディ:「下がっていろ。……何かしらの決着はつける」
GM:といった感じで執事退室。
バニラ:でも執事の人が言いふらさなくっても療養地の方じゃバレてるって言ってたからなー(笑)。
GM/ルーディ:「……現状を話そう」。さて、簡単に説明しますと……。
バニラ:「うん。お願いします。分からないことばっかりだから」
GM:現在、噂としてレッサーオーガに襲われて二人は殺され、偽者に入れ替わった、と思われているのです。
バニラ:うんうん。
GM:療養地では、化け物がお嬢様に化けたー、と。それだけが分かってて通報。この町にね。で、人に化ける蛮族として、平目で9を出した人がいたのでしょう。レッサーオーガという内容で流布されました。間違った知識としてね。
バニラ:なるほど。噂が捻じ曲がってしまったのね。
GM:その通り。GM:ミディアは実力あるのに、蛮族の味方するはずないし、という事でやっぱり死んだと思われているの。
バニラ:じゃあ、レッサーオウガ云々は噂だからキニシナイとして。
GM:ほい
バニラ:「……なるほど。それで、レッサーオウガだなんて噂になったんだね」
GM/ルーディ:「ええ、その通りです」
バニラ:「それで、ルーディさん。これからどうするのがいいと思います?」
GM/ルーディ:「……あなたは、冒険者なのですよね?」
バニラ:「うん。そうだよ」
GM/ルーディ:「依頼を引き受けては頂けませんか。娘を、遠くの地へ連れていくという内容で」
バニラ:「え、えと。それは私だけじゃ決められないけど……。うん。でも、皆に伝えてみるね。……ま。エクレアなら……。「お安い御用よ! メイドスターズに任せなさい!!」……って言うんだろうけどなぁ」。ちょっとと遠い眼をした(笑)。
GM/ルーディ:「……はい。どうか、よろしくお願いいたします」
バニラ:ところで遠くの地とやらにルーディ氏は心当たりはありますの?
GM:ないっぽい。
バニラ:ないんか!!
GM:少なくとも近隣では
バニラ:……ま、いっか! 一度戻る!!
GM:もう顔が知れ渡って無理そうだな、というぐらい。では戻ろうとした時……。ふと、目にします。
バニラ:家政婦は見た! ……何を?
GM:執事が、衛兵達を集めて何かしてるのを。
バニラ:執事さん(笑)。
GM:という所でシーン切り替えー。
と言うことで、バニラのお使いシーンが終わったところで!
この次がクライマックスです!
急展開ですけど、どうか楽しんで付いてきていただけると嬉しいです♪。