奇妙な夢
「やだ、もうこんな時間…今日はお店で寝ちゃおうかな」
外はすでに日が暮れていた。
そろそろ寝ないと翌日に響きそうだ。
そう思い、ソファに横になる。
ウトウトしていると何やら声が聞こえて来る。
「…し…し……もし…し…聞こえますか?」
聞き慣れない女性の声だった。
「……誰?………っ!!幽霊?!」
眠気からボーッとしていた純夜は、ハッと目が覚めた。
しかし、体は動かず金縛り状態になっていた。
「私は異世界の女神、レテスと申します」
「レテス…?異世界の女神…?」
頭のおかしな霊かしら?
「こほん…早速ですが、貴方にお願いがあって来ました」
「お願い?」
「はい、まずこのお店は夜だけ異世界へと繋がるようになってます」
「はぁ…異世界ねぇ」
「その異世界では、同性愛者が差別されています」
「まぁ、大変ねぇ…」
「そこで、貴方にそこでゲイバーを開いていただき、どうにか差別をなくして欲しいのです」
「は?いやいや、そんなの無理でしょ!下手すりゃアタシ殺されかねないわよ!」
「大丈夫です。私の力で貴方をお守りする事を誓います」
「ど、どうやって守るって言うのよ?」
「まず、このお店には私の力で貴方の助けになる効果を与えています」
「1つ目は、この店の中にいれば、誰も貴方に危害を加えることができません」
「2つ目はレジにお金を入れるだけで、この世界と異世界のお金を自動で両替してくれます」
「3つ目はお店の鍵です。異世界にいる時にこの鍵を握って私に助けてと祈るとお店に帰還できるようになっています。また、鍵を取られても自動で貴方の元に帰るようにしました」
「なるほど、確かにそれなら身の危険はなさそうだが…」
「それに、異世界の男性…見てみたくありませんか?」
「たしかに!!漫画とかでファンタジーのキャラに一度は恋したことが誰しもあると思う!!!」
「お願いを聞いてくださるなら、19時〜4時の間にお店を開いてください。もし、お断りする場合は直ぐにこの物件を解約してください」
「いいよ、面白そうだしやってみるよ!ダメだったらその時は解約でも良い?」
「はい、それで結構です。では、よろしく頼みましたよ」
そう言うと純夜は目が覚めた。
「あれ?今の…夢?」
目が覚めたと思ったら、また夢だった。
そんな感覚だった。
「取り敢えずよく分からないし、念のためオープンの手伝いを頼んでた店子に連絡して、明日の手伝いキャンセルしなきゃ」
純夜は携帯を取り出して、店子に取り急ぎオープンキャンセルの連絡を入れた。




