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ニセモノの身体を手に入れても、相手の心は奪えないわよ!

作者: 七瀬







私には、ずっと前から大好きな男性がいる。

でも同時に! 私には彼を奪い合うライバルの女性ひとがいた。

その子の名前は、道方鈴奈 23歳 某会社の受付をしている。

彼女は、元から美人で男性ひとから凄くモテたが...。

身体が貧弱というか? 胸もお尻もないガリガリな女。

だから、全ての男性ひとにモテるというより特定の男性に凄く

モテたのだ。

痩せている女性ひとが好きな男達には、最高に彼女はモテている。




・・・でも? 私達が好きな男性ひとは、瘦せている女性ひと

にそれほど興味がない。

どちらかと言えば、ぷっくら丸みのある女性ひとが好きらしい。

その点、私はどちらかと言えば彼好みの身体つきをしている。

彼女は、それに腹を立てており自分の身体を大改造する計画を立てた。

彼女は先ず、整形外科に行き丸みのある身体つきと胸には大きなシリコン

を入れて豊胸手術をした。Aカップだった胸がいきなりFカップになり

お尻もシリコンを入れて丸みのある大きくぷりんとしたお尻に生まれ変わる。





生まれ変わった身体で、彼女は久しぶりに出社してきた。

周りの男性社員達は、彼女に釘付けになる。

男性ひと達が好む、理想の身体を手に入れた彼女はなんだか

背筋も真っすぐで、自信に満ち溢れていた。

彼女は、迷わず彼の前に立った。



『堤さん、私どうですか? 綺麗になったでしょ!』



彼女は、自信満々に彼にそう言う。

彼は、彼女を見てこう返した。



『随分と、外見が変わりましたね! 勿論、中身も変わったんですよね?』

・・・と返す。




彼女は、彼にそう言われてふと我に返って恥ずかしくなったのか?

急いでその場をそそくさと去って行った。





私は彼の反応を見て、少し安心して職場に戻った。

彼は、他の男性ひとと比べて少し変わっている。

見た目よりも中身を重視しているのか?

この時、私はそう思った。




・・・でも? 他の男性社員ひと達は、彼女の身体に興味津々

に見ていたのを私は見逃していない。

ヤラシイ目つきで、彼女をたくさんの男性ひと達が見ていた事を。

男は、女性ひとの身体が好きなんだと私も思っていた。

性格は二の次で、身体が一番大事なんだと。

私の職場の男性社員が、これは言っていた事なのだけど。

第一印象は? 女性ひとのパーツしか覚えてないとの事だった。

その男性社員は、女性ひとの胸が大好きで。

大きな胸の女性ひとと初めて会うと? その女性ひとの顔や

話したことは一切覚えておらず、胸の大きさや形しか覚えてないと言

った事が、私の記憶に残っている。

男はしょせん、女の身体しか見ていない生き物なんだとその時感じた。

だから、彼女も身体を整形してまで彼に振り向いてもらうためにそこま

でやったんだと私も分かっていた。








・・・でも? “ふたを開ければ?” 彼は見た目より中身だと

後で知っても、もう彼女は整形した後だ。

Aカップだった胸を彼の為にFカップにまでしたのに。

彼はそれでも、彼女に靡かない。

勿論! 私からしたら? ライバルがいなくなって安心している。

でも? どうやったら、彼の心を掴む日が来るのだろう。

女性の魅力とは? どうすれば好きな男性に見せる事ができるのか?





【どうか! 彼が私の事をほんの少しでいいので、気になってくれると

嬉しいです。どうか、神様! お願いします。】





『私の気持ち! 彼に届けー!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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