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パーティを追放されたので、犬耳獣人少女と生きていく。  作者: 木山楽斗
本編

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第83話 四人での討伐依頼

 私とクラーナは、リュウカさん、ティネちゃんととも森の中を進んでいた。

 魔物討伐の依頼をこなすためだ。


 しばらく進んで行くと、目的の魔物が見えてくる。


「あれが、目的の魔物だな……」


 私達の前方には、数体の魔物が存在していた。

 それは、デビルタイガーという中級の魔物だ。

 四人で戦えば、問題無く倒せるはずである。


「それじゃあ、行くぜ?」

「は、はい……」

「はい!」

「ええ」


 私達四人は、一気にデビルタイガーの前まで行く。

 当然、あちらもこちらの存在に気づいてくる。


「ガアアア!」

「来たか!」


 デビルタイガーが、リュウカさんに目がけて飛び掛かってきた。

 それに対して、リュウカさんは斧を振るう。

 すると、デビルタイガーは体を大きく動かし、それを回避してくる。


「クラーナ!」

「ええ!」


 その瞬間、私はデビルタイガーに向かっていく。

 それに合わせて、クラーナも弓を構える。ここから、私達の番だ。


「はああ!」

「ガルル!」


 私が拳を振るうと、デビルタイガーはそれを躱してきた。

 しかし、ここまでは想定内である。


「はっ!」


 その瞬間、クラーナが矢を放つ。

 私の拳を回避したことで、デビルタイガーはそれ以上動けない。

 つまり、クラーナの矢が突き刺さるということだ。


「ガルアッ!」


 デビルタイガーが痛みに叫びをあげ、よろめき始めた。


「アノン、いくぞ!」

「はい!」


 それを見て、リュウカさんがそう言い放つ。

 私は大きく頷き、動きを開始する。


「おりゃあああ!」

「はああああ!」

「ガルアア!」


 私の拳とリュウカさんの斧が、デビルタイガーに突き刺さった。

 その一撃により、デビルタイガーの体から鮮血が迸る。

 これは、大きな一撃だ。


「ガルル……」


 デビルタイガーの体が揺らいでいく。

 どうやら、私達の攻撃がかなり効いているようだ。


「ガル……」


 デビルタイガーがゆっくりと倒れ込む。

 その体には、力がなくなっているように見える。

 これで、討伐は完了だろう。


「ふう、終わったな……」

「はい、そのようですね」


 私とリュウカさんは、顔を見合わせてそう言い合った。

 そう話している内に、クラーナとティネちゃんがやって来る。


「クラーナ、ティネちゃん」

「二人とも、大丈夫?」

「ああ、問題無いぜ」

「うん、大丈夫だよ、クラーナ」


 クラーナの言葉に、私とリュウカさんがそれぞれそう答えた。

 次に、ティネちゃんがゆっくりと口を開く。


「そ、それでは、皆さんに回復魔法は……?」

「ああ、念のためかけてもらった方がいいか?」

「あ、そうですね。お願い、ティネちゃん」

「は、はい」


 そこで、ティネちゃんが私達に回復魔法をかけてくれる。

 怪我はしていないが、念のためということだ。


 こうして、私達は依頼を成功させることができるのだった。

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