表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティを追放されたので、犬耳獣人少女と生きていく。  作者: 木山楽斗
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/280

第61話 服を脱いだら……

 私とクラーナは、一緒にシャワーを浴びることになった。

 恋人になってから、初めてのお風呂だ。

 そのため、とても、緊張してしまっている。


 今は、脱衣所でお互い背を向けている状態だ。


 私の後ろで、クラーナが服を脱いでいる。

 その事実に、私のドキドキは加速してしまう。


 私は、自身の服をゆっくりと脱いでいく。

 もちろん、下着も脱ぐ。


「……アノン? 私は脱げたわ」

「う、うん。私も……」


 私が一糸纏わぬ姿になった時、クラーナが丁度声をかけてくれた。

 クラーナの方も、脱げたみたいだ。


「別に、隠してもいいから、とりあえず向き合いましょうか?」

「うん……」


 私は、タオルで体を隠しながら体を翻す。

 すると、目の前に私と同じようにしたクラーナが目に入ってくる。

 その姿は、何度か見たことはあるが、なんだか前よりもドキドキしてしまう。


 元々、クラーナの裸には緊張していたが、関係性が変わったことで、それが大きくなっているようだ。

 それは、そういうことを意識してしまうからなのだろうか。


「……いつまでも、タオルをつけておく訳にもいかないわね」


 そこで、クラーナがタオルに手をかけた。

 ゆっくりと、クラーナの体からタオルがとれていく。

 クラーナの顔は、真っ赤だ。


 私は、その光景に釘付けになってしまう。

 こんなのあまりよくないとは思うが、自身の気持ちを我慢できなかった。

 私は、クラーナの裸が見たくて仕方ないのだ。


「ううっ……」

「あっ……」


 クラーナの体から、タオルがとれた。

 ただ、まだ手で体は隠してある。


「アノン……いくわよ?」

「あ、うん……」

「それじゃあ……」


 私に合図を出し、クラーナは手を動かしていく。


「あっ……」


 そして、クラーナの体が全て見えた。

 とても、綺麗な体だ。

 そんな感想とともに、私の心に邪なものが押し寄せてくる。


 だが、それは抑えなければならないものだ。

 私は、呼吸を整え、クラーナに声をかける。


「ク、クラーナ、私も……」

「え、ええ……」


 私も、タオルをとっていく。

 クラーナに倣って、私も一度手で体を隠す。


「クラーナ……いくよ?」

「ええ……」

「それじゃあ……」


 クラーナに合図を出し、ゆっくりと手を動かしていく。

 私の裸が、クラーナに見られる。

 とても恥ずかしくて、顔が赤くなっていくのが自分でもわかってしまう。


「あっ……」


 私の体を見て、クラーナが声をあげた。

 何を考えているのかはわからないが、私の裸に興奮してくれているのだろうか。

 そうだったら、少し嬉しい。

 こう思うのも、恋人になれたからなのだろうか。


「……ア、アノン。そろそろ、入りましょうか……」

「あ、うん……」


 そこで、沈黙していたクラーナが口を開いた。

 いよいよ、シャワーを浴びるのだ。

 私もクラーナも、なんとか耐えられたのである。


 こうして、私達は洗い場へと入ってくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ