第23話 親同士としての会話
私とクラーナは、レクリアさんと過ごしていた。
ラノアとレフィリーナちゃんは、二人で遊んでいる。私達は、その間親同士で話し合っているのだ。
「なるほど、三人とも今は順風満帆ということか……」
「ええ、そうですね。特に困ったことはありません」
「それなら、何よりだ」
私達は、レクリアさんに近況を報告した。
叔母として、彼女は私達のことをかなり気にかけてくれている。
そんな彼女には、私達が特に問題なく過ごせていることを報告したのだ。
「……ラノアは、二人のことが大好きみたいだな?」
「え? あ、はい……そうだと思いますけど」
「ええ、そうだと思うわ」
レクリアさんの質問に、私達は少し困惑しながら答えた。
ラノアは、私達のことが大好きである。それは、間違いではないだろう。
しかし、どうしてそんなことを聞いてくるのだろうか。それが、少し疑問である。
「二人は、反抗期というものを知っているか?」
「反抗期? それは、もちろん知っていますけど……」
「ラノアやレフィにも、そういったものがもうすぐ訪れる。二人にも、それは把握してもらいたいんだ」
「反抗期……」
私とクラーナは、レクリアさんの言葉に顔を見合わせた。
反抗期、それは確かにまったく考えていなかったことである。
だが、それはいずれ訪れるものだろう。
子供が成長するにあたって、それは起こりうることだ。
「確か、二人は親を早くに亡くしているんだよな?」
「……私は、そうですね」
「私の方は……父に対しては、ずっと反抗期みたいなものでした」
「そうか……」
私は、自分のガランに対する態度を思い出していた。
考えてみれば、私は彼に対してずっと敵意を抱いていた。
ただ、そこに愛がない訳ではなかったと思う。認めたくはないことだが、私は父からの愛を求めていたのだ。
それはつまり、反抗期みたいなものだったのだろう。なんというか、長すぎるような気がするが。
クラーナに関しては、そういった感情が芽生える前に両親を亡くしてしまっている。
整理してみると、私達はまともに反抗期というものに対面していないのかもしれない。
「まあ、私も親としてその問題に対峙するのは初めてだ。同じ親同士、色々と相談させてもらえるとありがたい」
「それは、もちろんです。私達で、力になれるかはわかりませんけど……」
「話を聞いてもらうだけでも、いいものさ」
私とクラーナは、レクリアさんと笑い合った。
そんな風に話をしながら、私達は過ごすのだった。




