表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティを追放されたので、犬耳獣人少女と生きていく。  作者: 木山楽斗
afterafter

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

162/280

第30話 舐める遊び

 私とクラーナは、レクリアさんとともに、ラノアとレフィリーナちゃんを見守っていた。

 友達になった二人は、撫でるという遊びを始めた。犬の獣人特有のこの遊びを、レフィリーナちゃんは特に問題なく受け止めている。

 だが、まだ少しだけ問題があるのだ。もう一つ、今やりそうな犬の獣人特有の遊びがある。それは、撫でるより遥かにハードルが高いものだ。それを、レフィリーナちゃんが受け入れらえるか、少し心配である。


「な、中々、楽しいですわね……ただ、撫でているだけなのに」

「そう思ってもらえるなら、良かったよ。でも、そろそろ次の遊びをしてもいい?」

「次の遊び? なんですの?」


 そこで、ラノアは次の遊びに移るという宣言をした。

 先程から、ラノアはきちんと確認をとっている。賢い子だ。そういう所がきちんとできているのは、とても偉いことである。


「その……舐めてもいいかな?」

「ぱ?」


 ラノアの宣言に、レフィリーナちゃんは驚愕していた。

 その驚きの声は、普通なら絶対にあげないものである。それだけ、動揺しているということだろう。


「犬の獣人はね、舌で好きな人を舐めたいと思うの?」

「それを……今から、やりますの?」

「レフィが駄目なら、別にいいけど……」

「……文化の違いですのね、きっと。それを受け入れないというのは、いけませんわ」


 ラノアのすごい頼みを、レフィリーナちゃんは受け入れようとしていた。

 文化の違い。犬の獣人の習性。そのように考える過程は、とても共感できる。私も、最初の頃はそのように思っていたことがあるからだ。

 最も、私の場合は下心もあった。だから、今のレフィリーナちゃんとは、少し違うかもしれない。


「なんというか……大胆な頼みだな?」

「まあ、人間からすればそうよね?」

「まあ、そうだと思うよ……」


 受け入れたということは、恐らく問題はないだろう。

 一度受け入れると、案外楽しいと思えるはずだ。

 いや、私の場合は下心があったため、レフィリーナちゃんがそうなるかは定かではない。最後まで、気を抜かず見ていた方がいいだろう。


「ペロ……」

「あっ……」


 ラノアは、レフィリーナちゃんの頬をゆっくりと舐め始めた。

 その感触に、レフィリーナちゃんは大いに動揺しているだろう。

 だが、嫌がっているようには見えない。これなら、問題ないだろう。


「うおっ……すごいな」

「まあ、すごいかもしれないわね」

「レクリアさんは、そう思いますよね……」


 レクリアさんも、この光景には流石に驚いていた。

 確かに、これは端から見てもすごい光景だ。普段は、自分がされていたので、俯瞰で見るのは初めてなので、私も結構驚いている。

 こうして、ラノアとレフィリーナちゃんは、無事に遊ぶことができたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「ペロ……」 「あっ……」 [一言] 尊い。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ