表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティを追放されたので、犬耳獣人少女と生きていく。  作者: 木山楽斗
afterafter

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

161/280

第29話 撫でる遊び

 私とクラーナは、レクリアさんとともに、ラノアとレフィリーナちゃんの動向を見守っていた。

 結果的に、二人は無事友達になった。そして、ラノアが遊びに誘ったのだが、その遊びの内容が、私はとても心配である。


「それで、何をしますの?」

「何をしようか?」

「決めていませんのね……」


 今の所、二人の間には和やかな空気が流れていた。

 しかし、ラノアの遊びの選択によっては、その空気は変わることになるかもしれない。

 それが、とても心配なのである。ラノアは、どのような選択をするのだろうか。


「それじゃあ、撫でてくれる?」

「撫でる?」

「私の頭とか、撫でてもらえると嬉しいな?」

「そ、そうですの?」


 ラノアがとった選択肢は、頭を撫でてもらうことだった。

 その選択に、レフィリーナちゃんは少し不思議そうな顔をしている。

 犬の獣人にとって、頭を撫でてもらうのは、立派な遊びだ。しかし、人間はそうではない。その差に、彼女は戸惑っているのだろう。


「レフィの奴、困惑しているな……」

「楽しそうね?」

「楽しいとも、あいつのああいう顔は、中々見られないからな……」

「二人とも、楽しそうだね……」


 そんな二人の様子を、レクリアさんとクラーナは楽しそうに見ていた。

 確かに、今は別に心配するようなことは何もない。頭を撫でるくらいなら、レフィリーナちゃんもそこまで驚きはしないだろう。

 それに、これは彼女の性質を見極めることができる遊びである。これを気に入れば、大抵はなんとかなるはずだ。


「な、撫でればいいのですわね?」

「うん……」

「それじゃあ、失礼しますわよ」


 レフィリーナちゃんは、ゆっくりとラノアの頭を撫で始めた。

 それに対して、ラノアはうっとりしている。その可愛らしい顔に、レフィリーナちゃんは少し頬を赤らめている。

 この反応は、いい反応だ。彼女は、犬の獣人との遊びも楽しいと思える人間であるようだ。


「ああ、なんというか、もう落ちているような気がするな」

「ええ、ラノアを気に入ってもらえたようね」

「うん、とりあえず、安心だね……」

「まあ、いい友達ができて、私もほっとしているよ」


 これなら、もう心配することはないだろう。

 いや、まだあった。もう一つ、ここからラノアがしそうな問題になりそうな遊びがあるのだ。

 それを、ラノアがしようとするかはわからない。だが、もしした時、どうなるかはかなり心配だ。

 これは、もう少し目が離せないかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ