表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティを追放されたので、犬耳獣人少女と生きていく。  作者: 木山楽斗
afterafter

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

149/280

第17話 近況の報告

 私達は、ローレリムさんが住む家に向かっていた。ローレリムさんは、キーラさんの実家に当たる家に住んでいるらしい。つまり、私達はキーラさんの実家に向かっているということである。

 それなりに距離があるため、馬車での移動だ。キーラさんが手配してくれた馬車なのだが、とても広く乗り心地がいい。

 そんな訳で、私達は快適な移動を行えている。快適過ぎて、ラノアが私の膝を枕にして寝ているくらいだ。


「微笑ましいですわね……」

「そうだね……」


 そんな私達の様子を、キーラさんとサトラさんは微笑ましそうに見てきていた。

 少し恥ずかしいが、そのように思ってもらえるのは嬉しいことではある。


「そういえば……二人は、最近どうですか?」

「どうとは?」

「順調かどうかを聞いているのですわ。まあ、聞く必要もないとは思いますけど……」


 そこで、キーラさんは私達の近況を聞いてきた。

 私達とキーラさん達は、よく近況を報告し合っている。お互いに、人間と獣人で女の子同士という共通点があるため、色々と話し合うことがあるのだ。


「私達は、ラノアが加わって少し変わったくらいですね」

「ああ、確かにラノアちゃんが来たことで、生活は変わりますわね。それは、当然のことですわ」

「ラノアが加わって、毎日がより楽しくなりましたよ」


 私達に最近起こったことは、ラノアが加わったことである。

 それにより、生活はかなり変わった。ただ、それは楽しい変化だ。


「羨ましいですわね……私とサトラも、いつかはそのようになりたいものですわ」


 私の言葉を聞いて、キーラさんはそのように言ってきた。

 確かに、子供がいると生活が楽しくなる。いつかそうなりたいと思うことも、おかしくはないだろう。


「クラーナは、どうなの?」

「私も、毎日楽しいわよ」

「ラノアとはどう? 母親になったということは、色々と大変?」

「まあ、大変な面もあるけど、それでも楽しいわ」


 サトラさんの方は、クラーナに質問していた。

 二人は、同じ犬の獣人である。さらには、ラノアも犬の獣人だ。

 ということは、二人にしかわからないものがあるのだろう。今の会話は、恐らくそういう犬の獣人特有のことを話していたはずだ。


「というか、サトラには色々とお世話になっているわね。本当に、毎回ラノアの面倒を見てくれて、ありがとうね」

「あはは、大丈夫。私も、楽しいからね。気分的には、親戚のおばさんみたいな感じだよ」


 そこで、クラーナはサトラさんにお礼を言った。

 私とクラーナが依頼に行っている時、ラノアのことはサトラさんに見てもらっている。

 そのため、私もクラーナも、サトラさんには感謝の気持ちでいっぱいなのだ。

 そんなことを話しながら、私達は過ごすのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ