表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/200

国との会議その①

王都へ向かう速水達。さて国との会議はどうなるのだろうか?

 翌朝の早い時間にトロッコに乗った4人。途中一泊し、翌日に王都へ到着した。急な訪問になるので、サダラ-ク公爵に宰相へのアポイントと取ってもらう事にした。この役目は俺が行い、専務達に宿の手配をお願いした。




◇◇◇

 



 王都サダラ-ク公爵邸


「こんにちは。信頼雑貨の速水です」


「あら速水さん。どうされたの?」


「フロ-ラ様、ご無沙汰しております。公爵様は居られますでしょうか?」


「ええいるわよ。応接室で待っていてちょうだい」


 しばらく待っていると、公爵様とフロ-ラ夫人が入って来た。


「急な訪問申し訳ありません」


「速水君、気を使わなくていいよ。君ならいつでも歓迎だ」


「うちの娘は元気かしら? 手紙には楽しくやっていると書いてあったのだけど」


「ええ、セシルさんは勤勉ですね。評判も良いですよ」


「そうか! 私も心配していたんだよ。姉のアリシアと違って、大人しいからな」


 そんな風な前置きの後、本題に入った


「公爵様の耳には既に入っているかも知れませんが、ハ-メリック帝国の件で宰相殿にお会いしたいのです」


「その件はまだ口外されていないが、聞いているよ。分かった明日、お会いできるように話をしよう」


「よろしくお願いします。私の他に代表者の沢田と工場部門から2名来ていますので」


 公爵は直ぐに動いてくれるようだ。俺はお礼を言い、手土産に持って来たミニカレンダ-をプレゼントした。間もなく公示される新年表で作ってあったので、とても喜んでいたよ。その後、宿で専務達と合流した。



◇◇◇



 翌朝、朝食を食べ終わった頃に王城から使者が来た。今からでも会えるとの内容だったので、準備を早め王城へ向かった。



 王城会議室~


「おはようございます。本日はお時間を頂き有難うございます」


「沢田殿、久しぶりだな。今日は例の件の話だと思って良いのかな?」


「はい。王国の方で新たな情報は入りましたでしょうか?」


「それなんだがな、あの国は今情報を遮断しておる。うちも何名か密かに入国させているんだが、誰一人として連絡が取れないんだ」


「そうですか、今日伺ったのは工事の件とハ-メリック帝国に対する対策です」


 ここから説明が蓮見課長と来栖さんに代わる。先ずは下水工事の話だ。


「下水工事は前倒しで始めましょう。それとスラムですが、先に取り壊しを始めましょう。同時進行で仮設住宅を建てれば大丈夫ですから」


「そうか。ファリス教も協力してもらえるのでな、早い方が良いだろう」


「取り壊しを始めた段階で、面接も行い働ける場所を確保します。王都の場合、長期の工事になりますので、予算の件お願いします」


「うむ。予算に関しては少し多めに考えている。返事が早くて助かった」


「次にハ-メリック帝国の対策に内からの提案があるんですが......」


 ここで蓮見課長から例の補強工事の話を行った。宰相はとても驚きながら聞いていたよ。


「そ、そうか! そのような対応策があるのか! これは早急に国の会議を開かねばな」


「宰相殿、この話を隣国にもしてはどうですか? 同盟国も同じ危険がある話ですし、こちらの職人を派遣すれば国としても儲かりますよ」


「なるほどな。国とすれば関係強化もでき、更に財源の補填もできる。素晴らしい考えだよ」


「資材は輸送できないんで、その国で準備してもらう必要はありますけどね」


「うむ。それも含め話をしておこう。本当に君達には頭が上がらないな」


「いえ、うちの速水も出しゃばった様で申し訳ありませんでした」


「いや良いのだよ。速水君には私達も助けられた。ファリス教と協力関係が出来たのでな」


 良かった。怒られると思ってたよ。機嫌の良い宰相に頼まれていた、カレンダ-のサンプルを渡す。それを見た宰相は、とても喜んでくれたよ。


「これがカレンダ-という物か。このマス目は何に使うのだ?」


「空白の部分に予定を入れておくと、確認がすぐに出来るのでおすすめです」


 この話の後、宰相は国王に進言し貴族会議が開かれる事になった。明日の朝から開く会議に出席を求められたので、王都にもう一泊する事になったよ。少し時間が出来たので、専務達を連れてスラム地区に向かった。下見をしたいと蓮見さんが言ったからだ。



◇◇◇



 スラム地区~


 スラム地区に入ると何処からともなく、バルトフェルトさんが現れた。何処から見てるか分からないから怖い。


「速水殿、今日はどうしたんですか?」


「バルトフェルトさん、突然すみません。工事の下見に参りました」


 ここで俺以外の自己紹介を行い、バルトフェルトさんの案内で中を見て回る。


「これなら取り壊しは時間が掛からないな。廃材の処理にここの住民を雇える」


「住居を失うやつらの寝床はどうなりますか?」


「それは心配ない。同時に仮設の住宅を作って行く。その日に寝る事は出来るよ」


「そうですか。それなら安心しました。あいつら気が荒いんでね」


 そんな会話をしながら、蓮見さんと来栖さんは大体の予定を決めて行った。一通り見終わって宿に帰った3人が一言、「あの匂いはたまらない」とぼやいていた。早急に改善したいね。

貴族会議に参加が決まった速水達。何か新たな意見が出るのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ