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流通改革とネットワ-ク

新たな計画が始まる。

 式典の翌日、会社には訪問者があった。ハ-モニック公爵とサダラ-ク公爵だ。約束していた馬車の車輪を交換する名目だが、それとは別の要件もあった。尚、伯爵2人の馬車は、昨日済ませてある。


「すまないね。リアンと二人で楽しみにしていたんだよ」


「お待ちしておりました。では、馬車はこちらで預かります」


 2人の公爵の馬車は工場へ入り、公爵達は会議室まで案内される。




◇◇◇



 会議室~


「いやぁ、凄いねこの建物。この構造は真似できないな」


「ジョルジュでも驚くか。確かに根本的な建て方が違うんだろうな」


 公爵2人がそんな会話をしている時、蓮見と来栖が会議室に入った。


「お時間を頂きましてありがとうございます。実はお2人にご相談したい事がありまして。」


「うん。私達もその話と言うのに興味があってね。時間も勿体ないし聞こうか」


 蓮見がサダラ-ク公爵とハ-モニック公爵に、今後の事を語り始める。


「公爵様も水道工事の件は聞いておられると思いますが......」


 ここから蓮見による提案と計画を話した。現在、次の街の工事に向けて作業は進められているが、ネックになるのはパイプや資材の輸送なんだ。隣街までは1日の距離で移動できるが、物資の輸送を考えるとこのままでは多くの予算が必要になる。そこでどうせ予算が必要なら、次の街までレ-ルを敷きたい事。そしてレ-ルをこの国全体に広げたい事を話した。


「ふむ。で? そのレ-ルを敷く事で何が出来るんだい?」


「はい。レ-ルの上に貨物を乗せる台車を走らせる事で、物流に革命が起きます」


 蓮見は現在考えているトロッコの図面を見せた。先ずは人力で進むトロッコから始めたい。


「なんとこの様な物で、多くの物を運べるのかい?」


「不思議な形をしているな。でも実物を見てないとイメ-ジが湧かないな」


「そうですよね。ではこちらの窓際にどうぞ」


 公爵2人が窓際に移動すると、下に見える工場の側道からトロッコを漕ぐ2人の社員の姿が見える。シ-ソ-型のトロッコは台車を連結し資材を運搬している。敷地内の運搬で既に実用されていたんだ。


「おお! あの重そうな鉄を軽々と運んでいる!」


「しかし力が必要なんだろう? 操縦する人間も選ばないとな」


「本来ならばそうなんですが、あれは電動モータ-式なんです」


 簡単に言えば電動式自転車のモ-タ-が付いたトロッコなんだ。漕ぐ力で充電するタイプ。仕組みについて詳しくは割愛する。鉄製品を製作するようになってから、敷地内の資材移動も苦労していたんだ。そこで構内にレ-ルを敷いて、トロッコを走らせた。ある意味それが、実用に向けた実験にもなったんだ。


「まさかこの様な発明を見れるとは、思わなかったよ!」


「これは素晴らしいな。是非とも活用したい」


「そう言って頂けると嬉しいです。将来的には人の移動手段としても考えています」


 この計画はうちの発案ではあるが、公爵二人を中心にして進めたいんだ。丁度国王も来ているので、公爵から話をしてもらった方が早い。大々的な工事にすれば、国全体が盛り上がるだろう。


「ではよろしくお願いします。こちらを説明用にお持ちください」


 公爵2人には国王に説明する時に使用できる資料も渡した。2人はワクワクした表情で、タイヤを履いた馬車に乗り男爵の屋敷へ向かって行った。




◇◇◇



 男爵の屋敷~


 ライアンは国王の接待に大忙しだったが、公爵の来訪により助けられる。国王に話があるようだ。


「何事だ? 公爵二人で来るなど只事では無い」


 そう呟いたライアンだったが、公爵達の用事と言うのに興味津々だった。


「「陛下、突然申し訳ありません」」


「構わぬ。2人で来るという事は国に係わる事だろう?」


「はい。実は......」


 公爵2人は国王に計画を話した。発案が例の”幸運の君(ラッキ-ロ-ド)”であり、国王も聞けば聞く程興奮した様子だった。すぐに宰相宛てに連絡が送られ、会議にかけられる事になるだろう。


「やはり我々にとって彼らの存在は、幸運だったな」


「はい陛下。間違いなくこの国は発展するでしょう」


「彼らがこの計画を考えた理由は、2つあった様です。1つは物流革命。そして国全体のネットワークの構築とあります」


 この計画により、この国の物流が一変する事になる。又、公爵2人が主導する事によって貴族の関係も大幅に改善される事になるのだが、そのお話はまたいずれ語る事に......。




◇◇◇



 一方その頃、グランベルク1号店では新たな動きがあった。


「じゃあ、このスぺースで女性服を販売するわね」


 衣類の製作を担当するリーダーは、倉木 愛。彼女は絵の才能があり、絵本も手掛ける傍ら服のデザインも行っていた。女性社員を中心に研究されて来た衣類も、ここに来て販売の目途が立ったのだ。今回新たに店舗スぺ-スに出来た一角、『J-Style』。この女性服ブランドは、グランベルクを中心にファッションの流行をもたらす事になる。




 


 



トロッコが活用されれば、物資の輸送に革命が起きる。またレ-ルが国中にあれば、次の一手、列車の開発に入る予定だ。ただし簡単に出来るものは無い。国中の頭脳が集まる事になるだろう。


次話は女性社員大活躍♪

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