表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

超短編

永遠の約束。

作者: しおん

夕焼けのオレンジと、大自然のみどり。その二色は優しく馴染んでいて、みていて心地の良いものだった。

そんな黄昏時にたたずむ二人は、運命によって引き裂かれた恋人のように涙する。




「この夏起きた奇跡は、一生忘れない。また会ういつかのその日まで、大切にしておくの。そして、時がきたらまたここで会いましょう」




彼女は大粒の涙をぽろぽろとこぼしながら、微笑んだ。

また会ういつかのその日なんて、不明瞭で不確定な未来に向けての約束。期限をもたない永久の約束。




「……わかった。じゃあその時まで、元気でね」




彼らは相手のことなど小指の先程度しか知らない。どこに住んでいるなんていう名前の子なのか。それすらも知らないのだから。



少女は少年をあなたと呼び、

少年は少女をキミと呼ぶ。



そんな存在すら不確実な彼らが再開するのはいつになるのか。いや、再開などせず時と共に約束を忘れてしまうかもしれない。




「ばいばい」




二人は声を揃えてお互いに手を降りながらそう言った。少女は山の方に、少年は海の方にそれぞれかけて行った。



もう会うことはないような永遠の別れ。少年と少女はそれぞれ在るべき場所に帰って行った。























その一年後、少年の住む街にとある家族が引っ越してきたのは、また別のお話。



読んでくださってありがとうございます。


感想などいただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ