表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
領土奪還戦争  作者: マンチカン
第一章 日本の目覚め
8/105

ジェット戦闘機初体験

T―4練習機の卒業試験にも無事卒業した

俺たちはいよいよ実戦機による訓練までたどり着いた。

「坂井!」

と大きな声で黒川教官が俺を呼び

負けずに大きな声で

「坂井練習生、健康状態以上ありません」

と返事した。

「坂井、今日から実戦機で訓練を行う。搭乗する機体は雷電だ。名前は聞いたことがあるだろう?」

「もちろんです。最新型の戦闘機です。」

と俺は答えると、教官が

「そうだ。今日は複座式を用いる。今日の主な訓練は超音速の世界を体感することだ。では準備しだい出発するぞ。」

雷電に乗った俺は今まで以上に気が引き締まった。そして超音速の世界にわくわくしていた。

「坂井、にやけていると潰されるぞ!」

教官に怒鳴られ、俺は一瞬にして顔を引き締めた。そしてついにフライトが始まった。

機体がどんどん加速する。さすが実戦機だ。加速性能が全然違う。あっというまに音速に到達してしまった。ここまでは練習機の領域である。教官が

「これより音速を超える。まずはマッハ1・2だ。その後この速度のまま旋回を行う。

体にかかるGが今まで以上に大きくなる。その感覚を覚えておけ。」

そういうと教官はスピードを上げた。雲が流れる速さが違う。

それは今まで体験したことのない速さだった。今度は旋回が始まった。

すごい力が自分にかかってきた。自分に押し潰されそうな感覚だ。

ジェットコースターなど比ではない。こんな代物を俺は操縦することが

できるのだろうか。そんな不安が襲ってきた。これはやばい。吐きそうだ。

でもここで吐いたらコックピットの中が大変なことになる。

それはいやなので手で口を押さえ腹に力を入れ頑張って耐えた。

教官は俺になにやら話しかけてくるが俺は話を聞いている暇などなかった。

あげくに教官は鼻歌を歌っている。この人、人間じゃないと本気で思った。

散々な思いをして今日の飛行訓練は終わった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ