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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第一章 日本の目覚め
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防衛会議その2

  

防衛省二階会議室Cで半年振りの会議が開かれた。本会議では現在の各部隊

における主力武装の現状についての報告からであった。まず山谷陸幕長が、

「我が陸上自衛隊の有する主力戦車は10式が300両、20式150両ほどと

なっております。そして常備自衛官が約22万人であります。今年中の目標として、

10式を400両、20式を220両まで拡大する次第であります。以上です。」

と陸幕長が席に着くと飛鳥大臣は

「分かりました。予算は私が何とかして見せます。それでは、次お願いします。」

というと、霧島海上幕僚長が報告を行った。

「はっ、海上自衛隊は現在、人員は約6万3千人、潜水艦30隻、護衛艦75隻

であります。また海上自衛隊として初となる原子力空母その名も紅桜を

一隻保有しております。本年度の最終目標として潜水艦10隻、護衛艦20隻、

空母2隻を完備いたします。」

そこまで言うと飛鳥大臣が

「無理ね」

と一刀両断した。

「予算もそうだけど、時間が足りません。せめて潜水艦と護衛艦の増やす量半分にしてくれませんか。空母に関しては来年にしてください。破綻します。」

「分かりました。潜水艦5隻、護衛艦10隻に変更いたします。」

霧島は少し肩を落としていたが、それもそうだなと思い席に着いた。

「それでは、久保航空幕僚長お願いします。」

名前を呼ばれた久保は、すっと立ち上がり現状の報告を始めた。

「では、現在の状況です。人員はおよそ5万5千人、主要装備は

F―15Jを250機、雷電(例の新型である)が50機F―2改を85機、

F―4改を75機であります。最終目標はF―15を230機、雷電を80機、

F―4改を95機にする予定です。」

すると大臣は

「F―15を減らす目的はなんですか」

と聞いてきたので久保は

「F―15と雷電の基本構造は一緒でありますのでF―15、20機を雷電に

装備変更するためであります。なので実質雷電は10機の増産ということになります。」

ここまで説明すると

「分かりました。何とかしましょう。」

と飛鳥大臣は了承した。続いて離島奪還シナリオについての話に移った。

それについての説明は山本統合幕僚長が始めた。

「奪還計画の大まかな作戦でありますが、竹島、対馬、五島の順番に奪還します。

理由としましては、竹島は主に韓国警備隊が主力でありますので最も防御力が

低いからです。簡単に言えば奪還しやすい順に行うということです。

また細かい作戦については陸海空で緊密に連携して計画中でありますが

ここでは省かせていただきます。」

そこまで説明すると飛鳥大臣は

「そうですか。私は軍事作戦については素人なので詳細についてはお任せします。我々政治家は奪還計画が成功した後の戦後処理に尽力します。落としどころを

決めずの戦争は太平洋戦争の敗因の一つでもありますので」

それを聞いて山本は

「そうですね。わが国の苦い経験です。」

と眉をひそめながら言った。

「この作戦が成功したら中国、ロシアが我が国に対する警戒をより上げるでしょうね。」

と飛鳥大臣もため息混じりに言うと山谷が

「その準備については陸自が進めております。現在主力戦車である20式は

PAC3の機能も備えております。」

詳しく説明してと大臣が言うと

「20式の主砲には無反動レールガンを採用しております。またミサイル追尾レーダーが完備されておりますのでミサイル迎撃にも用います。これにより中国、ロシアの攻撃に対して陸自として備えます。」

飛鳥大臣が腕を組みながら山谷の話を聞いていると山本が

「大臣、疑問に思いませんでしたか」

と聞くと

「少し思いました。韓国を相手にしては質、量ともに過剰だと。特に質に関しては

世界よりだいぶ進んでいるのではないかと思うくらいでした。」

と近年の兵装開発の驚異的な速さに疑問を持っていた飛鳥だったが

その疑問が今解けた。そうだったのね。彼らは始めから中国、

ロシアが共同して攻撃することを想定していたのね。しばしの沈黙の後、飛鳥は

「大体分かりました。それでは対韓国戦後のことを考えて更なる兵装の改良に

努めてください。」

そう言うと山本が

「大臣心配には及びません。すでにその準備は進めております。」

それはどういうことですかと大臣が聞くと

「現在の兵装はバカの一つ覚えみたいにレーザーを装備しました。なので開発中の

新型はそれにプラスアルファしております」

「そうですか、期待しております」

と大臣は一言延べ会議が終了した。

           2026年6月


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