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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第三章 揺れる世界
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ソフィアの帰国

予想外の出来事は突如としてやってくるものである。すみれは学校でそれに出会った。

「今日はみんなに残念なお知らせがあります。」

担任がそういって話を切り出した。教室内が少しざわつく。

「静かに。突然のことなので先生も驚いています。ソフィアさんがお父様の緊急の

仕事が入ったということで昨日、帰国しました。」

教室内が一気に騒がしくなった。

「静かにしなさい。」

担任が出席簿で教壇をバンバンと叩く。

「ソフィアさんからはあまりに急な出来事でみんなに、ちゃんと挨拶が

できなかったこと残念がっていました。」

ソフィアちゃんが帰国。私に何の連絡なしで。何があったのかしら。

それとも用事が済んだからかしら。学校が終わるとすぐにすみれは基地に直行した。

基地に着くとまたもや予想外の出来事に襲われた。

「すみれ、ちょうど良かった。これをみて」

有希が指差すほうを見てみると、そこには巨大ロボットが映っていた。

「何ですか、この巨大なロボットは。」

「分からないわ。ただあのロボットのパイロットとは交信は可能な状態にはしたわ。」

通信が可能ってことは話し合いはできるってことね。

「有希さん。ヘッドホンを貸してもらえませんか。会話を試みます。」

「了解。」

すみれはヘッドホンを装着し謎の人物と交渉を始めた。

「はじめまして、私は高島すみれです。あなたの目的は何ですか。」

「俺様は神に選ばれし天才、名前はグリセリドだ。霧島すみれ君。

偽名はいけないな。」

ば、ばれてる。何者なのこいつ。

「霧島?そのようなものはこちらには下りません。それよりグリセリドさん。

あなたの目的は。」

別の声が割り込む

「やっほーすみれ。ごめんね。何の連絡もなしで帰っちゃって。クラスのみんなに

謝っておいてね。」

「ど、どういうことなのソフィアちゃん。」

すみれに動揺が走る。

「すみれ、知り合いなの。」

有希が質問する。

「ええ、幼馴染なんです。ただ、彼女があそこにいる理由は分かりませんが。」

急に帰国したかと思えばロボットに乗っているなんて、どうなっているの。

「ちょっと、すみれ。聞いてる。」

「う、うん。聞いているよ。」

そこにグリセリドが乱入する。

「貴様らの仲睦まじい会話など聞きたくもない。俺様の要求は唯一つ。日本よ、

この俺様と戦え。いつでも待っているぞ。」

プツン・・・。会話が一方的に切れた。

「有希さん。どうしましょう。」

すみれが深くため息をつく。

「とりあえず報告して上の判断に任せましょ。おつかれ、すみれ。」

有希がすみれの肩をぽんと叩く。

「ありがとう、有希さん。」

ふうと大きく息を吐く。なんか今日は疲れたな。もう今日は早く帰って寝よう。

2028年4月28日


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