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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第二章 アジアの両雄激突
50/105

沖縄近海戦~潜水艦編~

深度100メートル。速度50ノット。沖縄本島海域を深龍、水龍、黒龍3隻の

潜水艦が護衛隊群の先陣として佐世保基地から出陣した。出発してからしばらく

何事もなかったがトカラ列島を通過して奄美大島付近にまで潜水艦隊が進んだとき

対空レーダーに反応が現れた。その数1、高度およそ1万メートル。大きさは

戦闘機よりも大型であるため人民解放軍の早期警戒機であろう。原子力潜水艦

深龍から潜対空ミサイルが発射された。ミサイルは100メートルもの

分厚い水の壁をぶち抜き目標に向かい高度をぐんぐん上げる。そして潜水艦隊は

速度を100ノットまで加速し後退する。警戒機に位置を特定されないためだ。

数分後、対空レーダーから反応は消えた。また前進。さらに20海里ほど

進めるとソナーから複数の反応が現れた。その数15。距離にしておよそ

100海里先である。

「艦長。いよいよ敵の領域内に近づきましたね。」

「そうだな。全艦に命じる。推進モードを高速超伝導電磁推進に切り替えろ」

旗艦である深龍の艦長、前田の命令によって全艦の推進モードが切り替わる。

今まで聞こえていたスクリュー音が消え、あたりから完全に音は消えた。

速度を20ノットに落とし敵潜水艦に向かっていく。

「敵潜水艦との距離、およそ50海里。」

オペレーターの声を聞いた前田は

「よし、25式長魚雷を発射しろ。日本軍の力を中国に見せるぞ。」

「了解。魚雷発射!」

25式長魚雷がそれぞれの潜水艦から発射される。魚雷は次々と目標に命中し

海の底に沈んでいく。やがてすべての目標がソナーから消えた。静かなる海中の

戦いは日本側が敵に発見されることなく葬り去ったのである。

「艦長、やりましたね。我が軍の勝利です。」

「ああ、一つ山を越えたな。後は艦隊と航空機部隊の活躍を祈るだけだな。」

        2028年2月18日


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