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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第一章 日本の目覚め
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防衛会議

このままやられっぱなしではいけない。やられたらやり返すしかない。武力で奪われた領土は武力で奪い返す。これは国際常識だ。防衛大臣である飛鳥理恵は常日頃から、

そう考えていた。それを可能にするには圧倒的軍事力を有することだ。怪我の功名とはこのことだろう。前政権が日米同盟を破棄したことにより誰にも干渉されることなく兵器開発ができるようになった。そして、現在までの成果が今日分かる。今日の会議はそのために開いた。

 「では、はじめましょう」

大臣の一言で会議は開始された。

 「現在、わが国は瀕死の状態である。韓国、ロシア、中国に国土を奪われ、北朝鮮に国民を奪われている状態である。」と山本統合幕僚長が語気を荒なげながら言った。

「そうですね、しかし四正面同時作戦など不可能ですね。優先順位を決める必要がありますね。」

大臣の物言いは統幕長と正反対でおっとりとしている。

「軍事力は中国、ロシアが一番。次に韓国、北朝鮮と続くでしょう。中国、ロシア及び中国、北朝鮮はそれぞれ同盟を結んでおりますしまた、核兵器を保有しております。一方、韓国は周辺諸国では孤立しておりますので、まず韓国から五島列島、対馬そして竹島を奪還するのが先だと考えます。」

「そう、ね。確かに韓国が最もやりやすいわね。山本統幕長、基本はそれで行きましょう。これが成功すればロシア、中国はより軍備をわが国に向けるでしょう。それを踏まえた準備もしつつ策を進めましょう。」

次に大臣は現在の兵器状況について、質問をしてきた。陸幕長の報告によると20式戦車の開発に成功し、来年度末には200両を導入計画しているそうである。ベースが10式戦車なので一両当たりのコストが2億円ほどですんだのである。空幕長の報告は新型戦闘機についてである。これもF―15がベースなので一機あたり10億円と破格の値段ですんだ。海幕長の報告によると戦後初の空母が現在85%程度完成されており、また護衛艦に世界初の艦載レーザー砲を実装したということである。この新砲台の設置は現在全艦隊の30%程なので来年度末には全艦に装備するそうである。この報告を受けた防衛大臣は異常なぐらいの速さで進んでいる兵器開発にみなの情熱に圧倒されると同時に半ば呆れてしまっていた。しかも低コストも実現しているところがしっかりしている。

「報告は以上ですか?」

と大臣が各長官に尋ねると 各々が以上ですと答えたので飛鳥は

「来年もよろしくお願いします。良いお年を」と言い会議は終了した。

          2026年12月


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