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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第一章 日本の目覚め
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米国の恫喝

「パク大統領、いつ独島を奪還するのですか。このままでは国民が暴動を起こします」

とキム・ヘンパク外交通商部長官が詰め寄った。

「どうやってやるのだ、キム長官。戦艦も戦闘機もだいぶ失ったではないか。」

「中国とロシアが我々に協力すると約束してくれました。だから大丈夫です。」

と強く迫る。

「イ元帥、君はどう思う。実際に交戦した立場からの意見を聞きたい」

「実際に交戦した感想ですが我々の戦力では歯が立ちません。中国、ロシアが

全面協力していただければ何とかなるかもしれませんがそれでも勝てる保障は

ありません。その戦力はさらに増強され現在は空母を複数保有しているとさえ

いわれております」

しばらくの間、空気が凍り付いていた。その時、大統領秘書が慌てて入ってきた。

「何事だ。」

「早くテレビをつけてください。」

早速テレビをつけてみるとジョージ・ルーズベルト合衆国大統領が演説していた。

火星に向かった次はなんだ金星かとパク大統領は思った。それもそのはず。

米国はつい先日、世界初の有人火星探査船を打ち上げたのだ。

「近年における日本国の武装は専守防衛の領域をはるかに超えており、極東アジアの

平和を脅かしている要因となっていることは明らかである。よって軍事力の削減を

求めることを米国は決定し、要求に従わない場合は国連憲章の旧敵国条項に基づいた

行動をする」

と日本を明らかに敵視する発言をした。さらにルーズベルト大統領は

「日本の軍拡について他の常任理事国とも話し合った結果、4カ国とも米国に対する

支持を表明した。」

この放送を聴いたパク大統領は

「やはり世界は我々の味方だったか」

と感慨深げだった。これでアメリカを始めとして世界が日本を叩き潰してくれれば

韓国は失地を回復できるとだと考えていた。


一方日本では

パリーン。突然、官邸の窓ガラスが割れた。氷室総理がこの放送を見て近くにあった

花瓶をぶん投げたからだ。何事かと思ってSPが血相を変えて飛んできた。

「いや、何でもないよ。少し頭に血が上っただけだ。」

割れた窓ガラスを掃除した後SPは去っていった。氷室は駐米大使である中嶋に

電話をかけ

「中嶋、どういうことだ」

と怒鳴りつけると

「総理、落ち着いてください。私から言えることは米国は本気ということです。」

「侵略されているのは日本だぞ。理不尽にもほどがある。」

「そうですね、私もそう思います。ですがこれも現実です。」

「そうか、ではこう伝えておいてくれないか。そのことについて防衛大臣が説明しに

行くと」

「分かりました。伝えておきます。」

と中嶋は一言延べ電話を切った。

2027年8月3日

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