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新武装
「坂井~、ちょとこっち来なさいよ。」
長澤は俺を変てこな丸い物体のところに呼んだ。
「何だよこれ。」
長澤が持っていたスイッチを押すと俺に向かってゴム弾が飛んできた。
「あぶねえじゃないか。何すんだよ」
「ごめんごめん、新型機関砲が完成したんだ。見てくれない。」
というと長澤は人形をドーナツ型の機関砲を取り囲むように置いた。
「えい!」
と気合を入れてスイッチを押すと同時にゴム弾が人形に命中した。
「どうだ、新型の威力は。全方位発射型の機関砲よ。しかも同時に10機まで攻撃が
可能よ。」
と両腕を腰に当ててふんぞり返っていた。
後々この機関砲に俺は何度も助けられることにはなるのだが。
2027年7月




